破水とはお腹の中の赤ちゃんを包む卵膜が破れ、体外へ羊水が流出することです。破水には完全破水と高位破水に分かれ、高位破水は気づかないまま放置してしまう妊婦さんも少なくありません。この記事ではそれぞれの破水の特徴について医師が解説します。
この記事のまとめ
高位破水とは、子宮口から離れた高い位置で卵膜が破れ、羊水がごく少量ずつ流出する状態です。チョロチョロ、じわじわとした流出のため、おりものや尿漏れと間違えて気づかないまま放置してしまう妊婦さんが少なくありません。放置すると子宮内感染や常位胎盤早期剥離などのリスクが上昇するため、少しでも疑いがあれば自己判断で様子を見ず、すぐにかかりつけの産院へ連絡してください。この記事では高位破水の原因・見分け方・気づいたときの対応を、公的機関の情報と実際の妊婦さんの声を交えて解説します。
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高位破水はなぜ気づきにくい?
高位破水は羊水の流出量が少ないため、多くの妊婦さんが「気づかないまま」過ごしてしまう症状です。出産予定日が近づくと、破水や陣痛がいつ起こるのか不安になる方は多いのではないでしょうか。とくに初めての妊娠・出産であれば、なおさらのことです。
実際、Xでは「後期:気付かないうちに高位破水してたらどうしよう。感染したり死産したりしたらどうしよう」という後期妊婦さんの投稿(@uuume_chan氏)が見られます。私も外来で「もっと早く連絡すればよかった」と話す患者さんに何度も出会ってきました。妊娠が確定したら、破水の正しい知識を身につけ、いざというときに慌てず行動できるよう準備しておきましょう。
破水とは何が起きている状態?
破水とは、赤ちゃんを包む卵膜(らんまく)が破れ、膣から羊水が流出する現象です。一般的に破水が起こるのは、陣痛が最も強くなり子宮口が広がる頃とされています。
完全破水と高位破水は何が違う?
破れる位置と、流れ出る羊水の量が違います。破水は、破れる位置と流出量によって大きく2種類に分けられます。まずは違いを整理しましょう。
お産のときなどに子宮の内圧や赤ちゃんの頭に押されて卵膜が破れ、母体外へ羊水が勢いよくあふれ出る状態を「完全破水」もしくは「低位破水」と呼びます。
一方、子宮口から離れた高い部位で卵膜が破れ、羊水が少しずつ流出する状態を「高位破水」といいます。高位破水では羊水が一度に大量に流出することはなく、チョロチョロ、じわじわと少ない量で漏れ出ることがほとんどです。
そのため、高位破水に気づかないまま日数を過ごしてしまったり、おりものや尿漏れと勘違いして放置してしまったりするケースがあります。気づかないまま放置すると、子宮内感染などの重大な合併症を引き起こすリスクが高まります。下着がじわじわ湿るなど、普段と違う違和感があれば、自己判断で様子を見ず速やかにかかりつけの産院へ連絡してください。
前期破水・早期破水・適時破水の違いは?
陣痛が始まる前か進行中かという、陣痛との前後関係で呼び方が変わります。破水は「陣痛との前後関係」によっても名称が変わります。3つの違いを押さえておきましょう。
一般的な出産では、陣痛が始まり子宮口全開大に達してから破水が起こり、出産にいたります。この、子宮口が全開大に近づいてから起こる破水を「適時破水(てきじはすい)」といいます。
妊婦さんによっては、陣痛が始まる前に破水が起こる「前期破水(ぜんきはすい)」や、陣痛は始まったものの子宮口が全開大になる前に破水する「早期破水(そうきはすい)」が見られることもあります。名称が似ているため混同されやすいですが、陣痛が「始まる前」か「始まった後」かという明確な違いがあります。
また、妊娠37週未満(正期産に入る前)の早産期に、陣痛が来る前に起こる破水は「早産期前期破水(preterm PROM)」と呼ばれ、早産の原因のひとつです。公益社団法人日本産科婦人科学会も、卵膜破裂によって腟内細菌が子宮内に侵入し感染を起こす可能性を指摘しており、抗菌薬投与などの対応が取られるとしています。
どの時期であっても、陣痛が始まる前の前期破水は、卵膜のバリアが失われるため母体と胎児への感染リスクが上昇します。感染症以外にも、胎位異常(逆子など)や常位胎盤早期剥離を引き起こすリスクが高まるため、破水が疑われる時点で自己判断をせず、速やかに医療機関へ連絡することが大切です。
高位破水とはどんな状態?
高位破水とは、子宮口から離れた高い位置で卵膜が破れ、羊水が少量ずつ流出することです。子宮口付近の卵膜が破れて大量の羊水が流れ出る通常の破水とは異なり、高位破水は「チョロチョロ」「じわじわ」と少量ずつ漏れ出ることが特徴です。そのため、おりものや尿漏れと勘違いしてしまう妊婦さんも多く見られます。
高位破水の直後は通常通り胎動を感じることもありますが、赤ちゃんやお母さんへの影響がないわけではありません。放置すると母体や新生児の感染症リスクが上がるほか、羊水量の低下、胎位異常、常位胎盤早期剥離などの重大なリスクにつながる恐れがあります。自己判断で様子を見ず、少しでも違和感があれば医療機関へ連絡しましょう。
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高位破水はなぜ起こる?
高位破水は、感染症や腹圧など複数の要因が重なって起こると考えられています。まず仕組みから見ていきましょう。
お腹の中の赤ちゃんは内側から「羊膜」「絨毛膜」「脱落膜」と呼ばれる3層からなる卵膜に守られています。膣と子宮頸管は子宮を細菌感染から守る働きをしますが、感染症などによりこの機能が低下すると卵膜に炎症が生じます。炎症によって子宮が収縮し、破水を引き起こすとされています。
高位破水の原因はさまざまです。カンジダやクラミジアなどの感染症、羊水量の増える妊娠中期以降に重い物を持ち上げるなど、お腹に力を入れた場合などで引き起こるとされています。そのほか受動喫煙を含む喫煙、妊娠中の性交渉による子宮への刺激も挙げられます。妊娠中の性交渉は感染症の危険もあるため、必ずコンドームを着用してください。高齢妊娠も高位破水のリスク因子のひとつです。
- 感染症(絨毛膜羊膜炎など、卵膜の感染症)
- 重い物を持ったり、咳・くしゃみなど腹圧をかけたりした場合
- 喫煙および受動喫煙
- 妊娠中の性生活(コンドーム未使用時の刺激・感染)
- 双子などの多胎妊娠
- 高齢出産

高位破水はどのくらいの確率で起こる?
高位破水だけの統計はありませんが、前期破水全体ではおよそ10〜20%とされています。高位破水だけの正確な確率統計はありませんが、前期破水全体の頻度から目安を知ることができます。
少量の羊水が流出する高位破水は、気づかないまま完全破水に移行する妊婦さんも少なくありません。そのため高位破水についての正確な確率は分かっていませんが、陣痛前に起こる前期破水の確率はおよそ10〜20%といわれています。決して珍しい症状ではないため、正しい知識を持っておくことが安心につながります。
高位破水はどんなふうに感じる?
高位破水は「大量に流れ出る」イメージとは異なり、少量の湿り気として現れます。実際の体験談を見てみましょう。
一般的な破水のイメージとして、陣痛後に羊水が激しく流出する様子を想像する方が多いのではないでしょうか。しかし大量の破水は完全破水時の特徴であり、高位破水の場合はおりものや尿漏れと間違える程度の流出量です。
「起き上がったら水っぽいおりものがテロンと流れてきてパニック!これ普通のおりものだよね?高位破水とかじゃないよね?」というXの投稿(@chamcham_babu氏)にもあるように、妊婦さんの多くがこの見分けにくさに戸惑っています。
診察の場でも「高位破水はどんな感じでしょうか」「どれくらいの量が破水しますか」という質問を数多くいただきます。個人差はありますが、高位破水による羊水の流出は少量です。妊娠37週を迎えた妊婦さんは、おりものや尿漏れと判断できない場合でも、すぐにかかりつけ医の診察を受けましょう。
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高位破水はどう見分ける?
高位破水は色・におい・量・止まり方の4点を観察することで見分けやすくなります。ひとつずつ確認していきましょう。
おりものの色
おりものの色や量には個人差があります。通常、妊娠中はおりものの量が増えるとされ、下着の汚れが気になる妊婦さんも少なくありません。通気性のよい素材の下着や、おりものシートなどを使用し、つねに衛生を保ちましょう。
万が一、発熱の症状やおりものの色が濃い黄色・緑色など膿状の粘液の場合は感染症の可能性があります。腐敗臭などおりものに異臭を感じた際も、すみやかにかかりつけ医の診察を受けてください。
破水の量
高位破水の量は、一気にドバッと出る通常の破水とは異なり、ごく少量とされています。「高位破水ってどのくらい出るものなんだろう。人それぞれだよね、調べてもよく分かんない」というXの投稿(@tamago_yaki____氏)にもあるとおり、量の目安がわかりにくいと感じる方は多いようです。
そのため、量だけでなく「出方」の特徴に注目することが見分けるための重要なポイントです。多くの妊婦さんは、その出方を「チョロチョロと出た」「じわじわと湿るように出た」と表現します。一度にすべて出切るのではなく、動いたときやお腹に圧がかかったときなどに、少量ずつ断続的に何度も漏れてくるのが特徴です。
気づかないまま放置すると、母体と赤ちゃんの感染症や重篤な合併症のリスクが高まります。一回きりで完全に止まらず、じわじわ湿る感覚が続いたり出たり止まったりを繰り返したりするなど、破水が疑われる時点で自己判断をせず、速やかにかかりつけ医へ連絡しましょう。
尿漏れとの違い
高位破水と尿漏れの違いは、色・匂い・止まるか断続的かによって判断できます。羊水は通常、透明もしくはそれに近い薄い黄色であり、無臭(やや生臭いことも)とされ、尿独特のアンモニア臭はありません。排尿のように自身の意思で止められないことも、尿漏れと高位破水の違いといえるでしょう。
一回だけで止まることもある?何回も出る?
「一回だけ出た気がする」という場合であっても、決して自己判断で様子を見るのは避け、破水かどうか迷うときはすぐに産院へ連絡しましょう。
高位破水は卵膜が破けた状態であり、基本的には羊水の流出が完全に止まることはありません。症状が一回きりで完全に止まった場合は尿漏れやおりものの可能性もありますが、ご自身では「一回だけ」と思っていても、実際にはその後もじわじわと出続けていて気づかないだけというケースもあります。
破水かどうかの正しい判別は自己判断では非常に難しいため、少しでも異変や不安を感じた際は様子見をせず、すぐにかかりつけ医や産院へ連絡して診察を受けることが大切です。
| 比較項目 | 高位破水 | 尿漏れ | おりもの |
| 色 | 透明、またはそれに近い薄い黄色 | 尿特有の色 | 個人差あり (※感染症時は濃い黄色や緑色の膿状) |
| におい | 無臭(やや生臭いことも) ※アンモニア臭はない | 尿独特のアンモニア臭 | 通常は個人差あり (※感染症時は腐敗臭・異臭) |
| 量 | ごく少量 (チョロチョロ、じわじわ湿る) | 個人差あり | 個人差あり (※妊娠中は増える傾向) |
| 自分の意思で 止められるか | 止められない | 止められる (排尿のようにコントロール可能) | 止められない |
| 繰り返すか (流出が続くか) | 止まることはない (卵膜は再生しないため流出し続ける) | 一回だけで止まることもある | 一回だけで止まることもある |
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高位破水のあと、どんな症状が出やすい?
高位破水後は感染症や胎児への影響が起こりやすくなるため、経過観察が欠かせません。具体的なリスクを確認しましょう。
個人差や妊娠週によって異なりますが、高位破水後は陣痛開始までに数日かかることもあります。また、大腸菌や腟内に存在するカンジダ菌などの細菌が、破けた卵膜から侵入して子宮内感染をきたす可能性も少なくありません。子宮内感染により、母体は発熱や下腹部痛、膿性の分泌物が生じます。
胎位異常や常位胎盤早期剥離を引き起こすこともあり、胎児への影響も大きいといえるでしょう。常位胎盤早期剥離は胎児への酸素・栄養供給量が著しく減少する状態です。状態によっては胎児死亡のリスクもあるため、早期に分娩させるケースもあります。妊娠37週未満で高位破水が起こった場合は早産につながる可能性もあるため、医師の管理下で慎重に経過を見守ることが必要です。
高位破水に気づかないまま過ごしたかも?迷ったときの対応
破水の疑いがあるときは、入浴を避けてすぐに産院へ連絡することが最優先です。「数日前からチョロチョロ出ていたかも」「おりものだと思って放置してしまったかもしれない」と少しでも疑いを持った場合は、焦らず以下の行動をすぐにとってください。
すぐにかかりつけの産院へ電話連絡する
自己判断で様子を見ず、まずは産院に電話をして指示を仰ぎましょう。「いつ頃から」「どのような色・におい・量のものが出ているか」「現在の体調(発熱や腹痛の有無)」をできるだけ正確に伝えてください。
入浴やシャワー、ウォシュレットは避ける
破水して卵膜が破れている状態は、細菌が子宮内に侵入しやすく、赤ちゃんとお母さんが感染症にかかるリスクが高まります。感染を防ぐため、お風呂やシャワー、トイレのビデ機能(ウォシュレット)の使用は控えてください。
清潔なナプキン(または産褥パッド)を当てる
羊水が漏れ続けるのを防ぎ、診察時に医師が羊水の色やにおいを確認できるよう、清潔な大きめの生理用ナプキンなどを当てておきましょう。タンポンの使用は感染リスクを高めるため避けてください。
公共交通機関を避け、車やタクシーで受診する
移動によって羊水がさらに流出したり、へその緒が先に出てしまったりするのを防ぐため、無理に歩いたり自転車に乗ったりするのは危険です。ご自身での車の運転も避け、家族に送迎してもらうか陣痛タクシーを利用して速やかに病院へ向かってください。
高位破水は、放置した時間が長くなるほど感染リスクが上昇します。「もしかして」と思ったその瞬間が、行動する最適なタイミングです。検査の結果、破水ではなかったとしても問題ありませんので、迷わず医療機関を頼ってください。
高位破水は防げる?
高位破水を完全に防ぐ方法はありませんが、リスクを下げる生活習慣はあります。日常生活で意識したいポイントを紹介します。
感染症は高位破水の主要な原因のひとつです。おりものシートをこまめに交換し、通気性のよい下着を選ぶなど、日頃から腟内の清潔を保ちましょう。妊婦健診で感染症が指摘された場合は、自己判断で治療を中断せず、医師の指示どおりに治療を続けてください。
喫煙・受動喫煙は卵膜を脆弱にする要因のひとつとされています。妊娠中は禁煙し、同居家族にも配慮を依頼しましょう。重い荷物を持つ、長時間立ち続けるなど腹圧のかかる動作も、妊娠中期以降は控えめにしてください。妊娠中の性交渉ではコンドームを着用し、感染リスクを下げることも大切です。
とはいえ、生活習慣に気をつけていても高位破水を完全に予防できるとは限りません。大切なのは予防よりも早期発見です。違和感を覚えた段階で速やかに受診する習慣を持つことが、母体と赤ちゃんを守る一番の対策といえるでしょう。
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高位破水についてよくある質問
高位破水について、診察の場で妊婦さんからよく寄せられる質問をまとめました。気になる項目から確認してください。
Q1. 高位破水と普通の破水(完全破水)は何が違いますか?
破れる位置と流出量が異なります。完全破水は子宮口付近で卵膜が破れ、羊水が大量にあふれ出る状態です。高位破水は子宮口から離れた高い位置で卵膜が破れるため、羊水がごく少量ずつ漏れ出ます。
Q2. 高位破水は自分で気づけますか?
気づきにくい症状ですが、色・におい・止まり方を観察すれば見分けやすくなります。透明でアンモニア臭がなく、自分の意思で止められない湿り気が続く場合は、高位破水の可能性を考えて産院へ連絡してください。
Q3. 高位破水かもと思ったらお風呂に入ってもいいですか?
入浴やシャワー、ウォシュレットの使用は避けてください。卵膜が破れている状態で入浴すると、細菌が子宮内に侵入し感染リスクが高まります。まずは産院に連絡し、指示に従いましょう。
Q4. 高位破水はどれくらいの確率で起こりますか?
高位破水だけの正確な統計はありませんが、陣痛前に起こる前期破水全体の確率はおよそ10〜20%です。決して珍しい症状ではないため、誰にでも起こり得るものと考えておきましょう。
Q5. 高位破水後、陣痛はすぐに始まりますか?
個人差があり、破水から数時間〜数日後に陣痛が始まるケースもあります。陣痛が来ない場合でも感染リスクは時間とともに高まるため、自己判断で待たず医師の管理下で経過を見ることが必要です。
Q6. 高位破水を予防する方法はありますか?
完全に防ぐ方法はありませんが、腟内の清潔保持、禁煙、腹圧を避けた生活、性交渉時のコンドーム着用などでリスクを下げられます。違和感があれば早期受診を心がけてください。
まとめ
高位破水は少量の羊水流出であるため気づきにくいですが、放置するとお母さんと赤ちゃんの感染症や、早産・常位胎盤早期剥離などの重篤なリスクが高まります。妊娠期間中、誰もが起こり得る症状として、正しい知識を持っておきましょう。
特に注意したいのが、破水の可能性があるときの衛生管理です。「病院へ行く前に綺麗にしておこう」と自己判断で入浴やシャワーを浴びたり、ウォシュレット(ビデ機能)を使用したりすることは避けてください。卵膜が破れている状態でお風呂に入ると、お湯などを通じて細菌が子宮内に侵入し、感染リスクが急上昇します。少しでも破水が疑われる場合は、お風呂に入る前に必ず産院へ連絡し、指示を仰ぎましょう。
羊水量は産院のエコー検査などで調べられます。妊婦さんは高位破水についての正しい知識と対処法を理解し、異変を感じた際はためらわずに医療機関を受診して、健やかな出産を目指してください。
【監修者】岡博史(おか ひろし)
医療法人社団福美会 ヒロクリニック統括院長/Labo Director。慶應義塾大学医学部卒、日米医師国家試験合格、医学博士。日本に20人ほどしかいないラボディレクター資格を保有し、NIPT検査実績75,000件以上の実務経験を持つ。
【参考文献】
- 公益社団法人日本産科婦人科学会 – 早産・切迫早産
- 国立成育医療研究センター 産科 – おしるし、破水、陣痛について
- MSDマニュアル家庭版 – 前期破水
- MSDマニュアル プロフェッショナル版 – 前期破水(PROM)
- 日本医科大学多摩永山病院 – 周産期看護マニュアル
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Q&A
よくある質問
少量の破水であることから、おりものや尿漏れと判断のつきにくい高位破水。気づかないまま放置することで、常位胎盤早期剥離など重篤な合併症を引き起こすことも少なくありません。
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Q妊娠初期、妊娠中期に高位破水が起こることはある?
「破水は妊娠後期に起こるもの」と、考える妊婦さんも多くいらっしゃいます。しかし高位破水は妊娠初期または妊娠中期にも起こる可能性があり、それが早産や流産へ繋がることも少なくありません。
妊娠後期はもちろん、妊娠初期から妊娠中期にかけても破水の可能性があることを知り、少しでも異常を感じた際は、すみやかにかかりつけ医の診察を受けるよう心がけましょう。 -
Q高位破水後、胎動に変化はある?
胎動を感じるのは妊娠16週頃からです。胎児の成長とともに、胎動は少なくなるとされています。とくに出産近くになると胎児の頭は骨盤にはまるため、動きが制限され胎動は感じにくくなるでしょう。
高位破水が起こると羊水が減少(羊水過少)します。羊水が減ることで、子宮内で胎児がうまく動くことができず胎動が少なくなる、また臍帯圧迫により胎児機能不全となる可能性があるため注意が必要です。 -
Q高位破水に気づかないまま1週間過ごした場合は?
高位破水に気づかないまま1週間など日数が経ってしまうと、お母線と赤ちゃんの感染症や、重篤な合併症を引き起こすリスクが高まります。「気づかないまま日数が過ぎてしまったかもしれない」と不安になった場合は、経過日数をご自身で判断せず、気づいたその時点で速やかにかかりつけの産院へ連絡してください。 -
Q高位破水は一回で止まることがありますか?
高位破水は卵膜が破けた状態であるため、基本的には羊水の流出が完全に止まることはありません。しかし、ご自身では「一回だけで止まった」と思っていても、実際にはその後もじわじわと出続けていて気づかないだけというケースもあります。自己判断は難しいため、一回きりに見えても迷う場合は必ず産院へ連絡しましょう。 -
Q高位破水とおりもの・尿漏れの違いは?
色・におい・量・自分の意思で止められるか・流出が繰り返すか、といった点で判断します。羊水は透明または薄い黄色で、尿独特のアンモニア臭はありません。また、おりものや尿漏れとは異なり、自分の意思で止めることができず、少量ずつであっても断続的に漏れ出続けるのが高位破水の特徴です。 -
Q破水かもしれない状態でお風呂に入ってもよいですか?
いいえ、絶対に避けてください。卵膜が破れている状態で入浴やシャワーを浴びたり、ウォシュレット(ビデ機能)を使用したりすると、お湯などを通じて細菌が子宮内に侵入し、感染リスクが急上昇します。まずは清潔なナプキンを当て、お風呂に入る前に必ず産院へ連絡して指示を仰ぎましょう。
破水とはお腹の中の赤ちゃんを包む卵膜が破れ、体外へ羊水が流出することです。破水には完全破水と高位破水に分かれ、高位破水は気づかないまま放置してしまう妊婦さんも少なくありません。この記事ではそれぞれの破水の特徴について医師が解説します。
日本皮膚科学会 皮膚科専門医/日本医師会 産業医/東京衛生検査所 指導監督医
この記事は、 ヒロクリニックNIPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医/産婦人科(NIPT・出生前診断)
この記事は、 ヒロクリニックNIPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医/産婦人科(NIPT・出生前診断)
この記事は、 ヒロクリニックNIPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。
参考文献
- 日本産科婦人科学会, 日本産婦人科医会. 産婦人科診療ガイドライン―産科編2020. 東京: 日本産科婦人科学会; 2020.
- 日本産婦人科医会. 前期破水(PROM) [Internet]. 東京: 日本産婦人科医会; [cited 2023].

