出産準備チェックリスト:忘れてはいけないアイテムとは

夫婦でPCを見ながらほほえむ

この記事のまとめ

出産準備は「赤ちゃん用品」「入院・出産の持ち物」「産後を快適にする物」の3つに分け、安定期からゆっくり始めて臨月までに整えるのが安心です。まずは最小限から用意し、足りない物だけ買い足す進め方にすると、買いすぎや失敗を防げます。産院で支給される物や、レンタル・自治体の支援・お下がりも上手に使ってください。何より優先したいのは、ママ自身の体調と休息です。無理をせず、体が動く日に少しずつ準備を進めていきましょう。

この記事でわかること

  • 出産準備をいつから始めるか、週数別の進め方のタイムライン
  • 赤ちゃん用品・入院の持ち物・産後の便利グッズのチェックリスト
  • 産院支給品を買わない工夫と、レンタル・自治体支援・お下がりの活用
  • 買いすぎや失敗を防ぐ優先順位の考え方とよくある疑問への回答

出産準備はいつから始める?週数別の進め方

出産準備は、体調が落ち着く安定期(妊娠16週ごろ)から少しずつ始め、臨月に入る前までにひと通り整えておくと安心です。つわりが重い時期に無理をする必要はありません。まずは全体の流れを知り、自分の体調に合わせて進めていきましょう。ここでは週数別の目安を整理します。

安定期に入ると、体を動かしやすくなる方が増えます。この時期は大きな買い物や情報収集に向いています。ベビーベッドやベビーカーなど、置き場所や使い方を家族と相談したいものから見ていくと進めやすいです。焦らず、下調べから始めてください。

妊娠28週を過ぎるころには、肌着やおむつなど、すぐ使う消耗品をそろえ始めます。お腹が大きくなると買い物自体が負担になります。ネット注文や家族への依頼も上手に使ってください。臨月(36週以降)までに入院バッグを玄関近くに置いておくと、いざというとき慌てません。

出産準備の週数別タイムライン 安定期(16週〜) 情報収集・大きな買い物 28週ごろ 肌着・おむつなど消耗品 臨月(36週〜) 入院バッグを完成
安定期から臨月までの準備の進め方のイメージ

臨月直前の過ごし方は、臨月・出産直前の準備の記事でも詳しくまとめています。妊娠最後の1か月をどう過ごすかは妊娠最後の1か月の過ごし方の記事も参考にしてください。準備の全体像が見えると、気持ちも落ち着きます。

私は妊婦さんの相談に立ち会うなかで、「早く全部そろえないと不安」という声をよく聞きます。ただ、実際に必要になる時期は物によって違います。私は、一気に買うより週数に合わせて分けたほうが、無駄も後悔も減ると感じています。時間を味方につけてください。

赤ちゃん用品の基本チェックリスト

赤ちゃん用品は「肌着・衣類」「おむつ」「寝具」「授乳」「沐浴・ケア」の5つに分けて考えると、抜け漏れなく準備できます。いきなり全部そろえる必要はありません。退院してすぐ使う物から優先し、様子を見て買い足す形が失敗しにくいです。まずは分類ごとに見ていきましょう。

赤ちゃん用品の5つの分類 肌着・衣類 短肌着・コンビ肌着 おむつ 紙おむつ・おしりふき 寝具 布団・おくるみ 授乳 哺乳瓶・ミルク 沐浴・ケア ベビーバス・爪切り
赤ちゃん用品を5つの分類で整理したイメージ

肌着は生まれてすぐ使い、汚れるたびに替えます。短肌着とコンビ肌着を各5枚ほどが目安です。おむつは新生児が1日10回以上替えるため消費が早く、最初は小さめのパックで体型に合うか試してください。合わないサイズを大量に買うと、使い切れず残ります。

寝具は、赤ちゃんが1日の大半を過ごす場所です。固さのある敷布団と、汚れを受け止める防水シートがあると安心です。授乳用品は、母乳とミルクのどちらを中心にするかで必要な数が変わります。決めきれないうちは最小限にとどめ、退院後の様子を見て買い足してください。沐浴に使うベビーバスは、使う期間が短いためレンタルでも十分に足ります。爪切りや体温計は赤ちゃん専用の物を選び、大人用は使わないでください。

下の表に、分類ごとの目安をまとめました。数量はあくまで目安です。季節や育児スタイルで変わるため、退院後に足りない物を追加する前提で見てください。表を手元のチェックリスト代わりに使ってもらえます。

分類主なアイテム目安メモ
肌着・衣類短肌着・コンビ肌着・セレモニー服肌着各5枚季節で素材を選ぶ
おむつ紙おむつ・おしりふき新生児サイズ1〜2袋まとめ買いは様子見後
寝具ベビー布団・おくるみ・防水シート1〜2組レンタルも選べる
授乳哺乳瓶・ミルク・消毒用品1〜2セット母乳の出を見て調整
沐浴・ケアベビーバス・爪切り・体温計各1点大人用は使わない
赤ちゃん用品の分類別チェックリスト(数量は目安)

より細かい品目は出産前ベビーグッズ準備リストの記事でも解説しています。ベビー用品を選ぶときは安全面も確認してください。転倒や誤飲などの事故防止は、消費者庁 子どもの事故防止の情報が参考になります。安全基準を満たす物を選んでください。

入院・出産で必要な持ち物と注意点

入院の持ち物は「手続き書類」を最優先にし、パジャマや洗面用具など産院で支給される物は買い足さないのが節約のコツです。多くの産院は入院時の持ち物リストを配ります。まずはそれを基準にし、足りない物だけ加えてください。ここでは忘れやすい物と注意点を整理します。

いちばん大切なのは、母子手帳・健康保険証・診察券・印鑑といった書類です。陣痛は予定通りに来るとは限りません。臨月に入ったら、書類を1つのポーチにまとめ、いつでも持ち出せる場所に置いてください。外出時の妊婦であることの目印には、マタニティマークも役立ちます。

母子手帳とマタニティマーク

マタニティマークは、電車やバスでの配慮を得やすくする目印です。マタニティマーク(健やか親子21)から入手方法を確認できます。入院バッグに1つ入れておくと、退院後の外出でも使えて便利です。小さな備えが安心につながります。

産院で支給される物は買わない

産褥ショーツや産後ナプキン、パジャマなどは、産院で一式支給されることが少なくありません。事前に何が支給されるか確認してください。私は相談のなかで、支給品と同じ物を買ってしまい「使わずに終わった」という声をよく聞きます。確認の一手間で無駄が減ります。

あると快適な物としては、脱げにくいスリッパ、モバイルバッテリー、軽食や飲み物、イヤホンなどが挙げられます。陣痛の合間や産後の入院中、こうした物が心の支えになります。産院のルールを守りつつ、自分がほっとできる物を少しだけ加えてください。

産後の生活を快適にするおすすめアイテム

産後に本当に効くのは、ママの体を休ませる便利家電と、赤ちゃんを安心して見守れるグッズです。華やかな物より、睡眠と休息を守る物を優先してください。産後は体力が落ち、睡眠も細切れになります。ここでは、負担をやわらげる物を具体的に紹介します。

電動搾乳機や授乳クッションは、授乳の負担を軽くします。骨盤ベルトは産後の腰まわりを支え、家事を助ける食器洗い機やロボット掃除機は時間を生みます。私は、産後に「モノより時間が欲しい」という声を何度も聞いてきました。家電に頼るのは甘えではありません。

優先順位に迷ったら、ママの休息を守る物から選んでください。Xでも@otanu_mammさんが、出産準備でまず確保すべきは「命と休息」で、寝不足でボロボロだったときに最後に頼ったのはやっぱり便利な家電たちだった、と率直につづっていました。私も同じで、睡眠を守る投資こそ後悔が少ないと感じます。

見守りグッズも、産後の安心を支えます。別室で家事をしている間も、赤ちゃんの様子を確認できると気持ちが楽になります。実際に使って良かったという声も多く聞きます。Xでは@lille_note_さんが、出産準備品として見守りカメラを買い、Wi-Fiなしで盗聴や盗撮の心配がなく、離れているときにカメラで様子を見て安心できた、とつづっていました。安心して休める時間が増えるのは大きな価値です。

マタニティ期から使える体を支えるグッズは、妊婦さんに役立つマタニティグッズの記事でも紹介しています。産後に続けて使える物も多くあります。妊娠中に試して合う物を見つけておくと、産後にスムーズです。

買いすぎ・失敗を防ぐコツ

買いすぎを防ぐ最大のコツは、最小限からそろえ、レンタル・自治体の支援・お下がりを組み合わせることです。「念のため」で買った物ほど、使わずに残りがちです。まず必要な物だけを用意し、足りなければ後から足す。この順番を守れば失敗が減ります。具体的な方法を見ていきましょう。

ベビーベッドやベビーカー、ベビーバスなど、使う期間が短い物はレンタルが向いています。短期間だけ借りれば、置き場所にも困りません。試しに使ってから購入を決める、という選び方もできます。使用期間で買うか借りるかを分けてください。

自治体には、育児用品の助成や妊婦向けの支援がある場合があります。母子保健の窓口や制度は、こども家庭庁 母子保健から確認できます。お住まいの自治体の案内も合わせて見てください。使える制度は遠慮なく活用してください。

お下がりや譲り受けも、賢い選択です。肌着や衣類は成長で使う期間が短く、状態の良い物を譲ってもらえば十分に足ります。安全にかかわるチャイルドシートなどは、基準を満たす新しい物を選んでください。使い分けが失敗を防ぎます。私は、周囲の先輩ママに声をかけておくと、必要な物が自然と集まるという話をよく聞きます。頼れる人には早めに相談しておいてください。

なお、出産準備と並行して妊娠期に検討する選択肢として、出生前検査があります。NIPT(新型出生前診断)は13・18・21トリソミーなど対象の染色体に限って調べる非確定的検査で、確定には羊水検査などが必要です。受けるかどうかは自由です。気になる方は情報を整理する材料にしてください。

よくある質問

Q. 出産準備はいつから始めればよいですか?

体調が落ち着く安定期(妊娠16週ごろ)から少しずつ始めるのが安心です。まずは情報収集や大きな買い物の下調べから進め、妊娠28週ごろに肌着やおむつなどの消耗品をそろえます。臨月(36週以降)までに入院バッグを完成させてください。つわりが重い時期に無理をする必要はありません。体が動く日に分けて進めてください。

Q. まず何から買えばよいですか?

退院してすぐ使う物から用意してください。具体的には、肌着、紙おむつ、おしりふき、寝具、授乳用品です。哺乳瓶やミルクは母乳の出を見ながら調整できるため、最初は1〜2セットで十分です。まとめ買いは、赤ちゃんの体型やサイズが分かってからにすると無駄が出にくくなります。

Q. 入院バッグに絶対入れる物は何ですか?

母子手帳・健康保険証・診察券・印鑑の書類一式を最優先で入れてください。陣痛はいつ来るか分からないため、臨月に入ったら1つのポーチにまとめ、すぐ持ち出せる場所に置きます。パジャマや洗面用具は産院で支給される場合が多いので、事前に確認して重複を避けてください。

Q. 買わなくてよい物はありますか?

産褥ショーツや産後ナプキン、パジャマなどは産院で支給されることが多く、同じ物を買うと使わずに残りがちです。使う期間が短いベビーベッドやベビーバスはレンタルも選べます。肌着や衣類はお下がりでも十分に足ります。安全にかかわるチャイルドシートは、基準を満たす物を選んでください。

Q. 買いすぎを防ぐにはどうすればよいですか?

最小限からそろえ、足りない物だけ買い足す進め方にしてください。「念のため」で買った物ほど残りやすいためです。レンタル・自治体の支援・お下がりを組み合わせると、費用も抑えられます。使う期間と使う頻度を基準に、買うか借りるかを分けて考えると失敗が減ります。

Q. 産後にあると助かる物は何ですか?

ママの休息を守る便利家電と、赤ちゃんを見守れるグッズが役立ちます。電動搾乳機や授乳クッション、骨盤ベルトのほか、家事の時間を生む食器洗い機やロボット掃除機も助けになります。見守りカメラがあると、別室で休んでいる間も様子を確認できて安心です。睡眠を守る物を優先してください。

著者・監修

岡 博史(おか ひろし)/医療法人社団福美会 ヒロクリニック統括院長・Labo Director(ラボディレクター)。慶應義塾大学医学部卒業後、日本と米国の医師国家試験に合格し、医学博士を取得。日本に約20人しかいないラボディレクター資格を保有。YouTube「ひろし先生の正しいエビデンス妊娠ch」などで、エビデンスにもとづく妊娠・出生前診断の情報を発信しています。

医師監修 監修日:2025年8月14日
岡 博史 (医師・医学博士/ヒロクリニック統括院長)

日本皮膚科学会 皮膚科専門医/日本医師会 産業医/東京衛生検査所 指導監督医

この記事は、 ヒロクリニックNIPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。

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