妊娠超初期は、自分でも気づかないうちに体調が変化するデリケートな時期です。「ただの疲れかな?」と思われがちな頭痛や眠気も、実は赤ちゃんからのサインかもしれません。 知っておきたい体調の変化と、大切なチェックポイントをわかりやすくまとめました。
この記事のまとめ
「これって妊娠?」とドキドキしているママへ、大切なポイントを3つにまとめました。
①赤ちゃんがママとつながる「着床(ちゃくしょう)」の時期 妊娠超初期の大きなイベントが、受精卵が子宮の内側にくっつく着床です。一般的に、受精から約12日前後(妊娠3週目ごろ)に完了します。
②体に現れるサインと「着床出血」について この時期は、腰痛やおりものの変化、便秘など、体にさまざまな変化が起こります。人によっては、このタイミングで着床出血(少量の出血)が見られることもありますが、個人差があるので「出血がないからダメ」というわけではありません。
③「妊娠検査薬」を使うベストタイミング 一番確実なサインは「生理がこないこと」です。生理予定日から1週間経っても始まらない場合は、妊娠検査薬を使って確認してみるのがおすすめです。
疑問を安心に変えるNIPT
新型出生前診断
妊娠超初期っていつのこと?
「妊娠初期」の中でも、特に早い時期を妊娠超初期(にんしんちょうしょき)と呼びます。
妊娠初期:妊娠0週〜13週までのこと
妊娠超初期:妊娠2週〜3週ごろのこと
医学用語ではありませんが、卵子と精子が受精し、子宮に着床するまでの「もっとも早い時期」を指す言葉としてよく使われています。
まだ妊娠検査薬では判定できない時期ですが、ママの体の中では劇的な変化が始まっています。
妊娠初期と妊娠超初期の違い
妊娠初期は13週6日までの期間をさします。
このうち、妊娠2週〜3週までの期間を医療・医学の専門用語ではないのですが、妊娠超初期と呼ぶことがあります。この期間は、卵子と精子が受精し着床する期間にあたり、妊娠が確認できない期間です。

妊娠週数の数え方
妊娠週数の数え方には、排卵日から数える方法と最終月経から数える方法、病院でのエコー検査から推定する方法があります。
・排卵日から数える
排卵日を妊娠2週0日として数えます。
・最終月経から数える
月経の初日を妊娠0週0日として数えます。この方法は月経周期が28日であると想定して計算するため、月経周期が28日と大幅にずれる場合は、妊娠週数にも大幅なずれが生じてしまいます。
・超音波検査(エコー検査)で確定する
排卵日から数える方法や最終月経から数える方法では、妊娠週数にずれが生じてしまうことが多いため、多くの場合、妊娠8~11週に超音波で胎児の頭殿長(胎児の頭の先からお尻までの長さ)を測り、妊娠週数・出産予定日を確定します。
【ポイント】
自己計算とズレることも多いですが、最終的には病院での超音波検査の数値が優先されるので安心してください。
受精とは?
妊娠超初期を知るための第一歩が受精(じゅせい)です。お腹の中で何が起き、どんなサインが出るのか見ていきましょう。
「受精の時期はいつ?」
性行為後、体調変化はいつから起こるのでしょうか。受精が成立すると、少しずつですが女性の身体に変化が起こります。それは、気付かない人もいるような、ちょっとした症状や体調の変化です。これらの妊娠超初期症状を知っておくことで、妊娠の兆候に早く気付き、体調に注意できます。ここでは、臨床研究に基づいた受精後に自覚しやすい代表的な3つの体の変化を紹介します。
受精後にあらわれる「3つの変化」
受精すると、女性の体は赤ちゃんを育てるために女性ホルモンのバランスを急激に変え始めます。これが「妊娠超初期症状」としてあらわれます。
・腰痛(ようつう)
受精卵を迎えるために、子宮内膜(しきゅうないまく)が厚く柔らかく変化します。この変化が腰の違和感や痛みとして伝わることがあります。
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頭痛(ずつう)
ホルモンのひとつであるプロゲステロン(黄体ホルモン)には、血管を広げる作用があります。脳の血管が広がり神経を刺激することで、頭痛を感じる場合があります。
眠気(ねむけ)
増え始めたプロゲステロンには「眠気を強くする」「体温を上げる」という働きがあります。「しっかり寝たのにずっと眠い…」というのは、妊娠のサインかもしれません。

着床(ちゃくしょう)とは?
受精した卵子が、約1週間〜10日かけて子宮へ移動し、子宮内膜に潜り込むことを着床といいます。これが完了することで、正式に妊娠が成立します。
着床のタイミングはいつ?
一般的に受精から約12日前後(妊娠3週目ごろ)に着床が完了します。着床障害などの要因がない限り、この日数で進むのが一般的です。
着床時期に現れる「5つのサイン」
受精卵が着床すると、ママの体には特徴的な変化が現れ始めます。
・腰痛(着床痛・着床腰痛)
受精卵の発育に伴い子宮内膜が変化することで、腰に違和感が出ることがあります。また、ホルモンであるリラキシンが分泌され、骨盤周りを緩める働きをすることも腰痛の原因となります。
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・おりものの変化
エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が増えることで、おりものの量が増えたり、腟内のpH(酸性度)が変化してサラサラ・ネバネバするなど、普段と違う状態になることがあります。
・着床出血
受精卵が子宮内膜に付着する際、内膜が少し傷ついて起こる出血です。期間は1~2日程度と短く、自覚する人は約4人に1人と言われています。
・基礎体温が高いまま続く
通常、生理前には体温が下がりますが、着床すると高体温(高温期)が維持されます。生理予定日を過ぎても体温が下がらない場合は、妊娠の可能性が高まります。
・月経(生理)がこない
便秘など
最も確実な兆候は生理が遅れることです。また、ホルモンバランスの変化で腸の動きが鈍くなり、便秘になりやすくなる人もいます。
妊娠の決定的な症状とは
これまで説明してきたとおり、妊娠超初期には着床痛やおりものなど、さまざまな症状があらわれることがあります。
一方で、特に症状があらわれない方もいます。妊娠していたら、「いつごろまでにこんな症状が出る」など、明確な基準はありませんので、症状がなくても心配しないようにしましょう。
しかしながら、妊娠の決定的な症状として「生理がこない」ということは挙げることができます。
生理開始予定日よりも1週間程度遅れている場合には、妊娠検査薬のチェックをおすすめします。
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超初期症状と生理の見分け方
妊娠超初期に現れる症状の中で、着床出血は「生理がきたのかもしれない」と思われる人も少なくありません。
着床出血は妊娠3〜4週目の、生理開始予定日と同じくらいにみられる症状です。
妊娠超初期症状にみられる着床出血と、生理を見分けるポイントは以下になります。ぜひ、参考にしてください。
| 着床出血 | 生理 | |
|---|---|---|
| 日数 | 1~2日 | 数日~1週間 |
| 色 | うすいピンク、茶色の血液、真っ赤 | 赤~暗赤色 |
| 量 | 少量 | 1日30ml 大さじ2杯程度 |
| そのほかの特徴 | おりものにまざっている | 血の塊がでることがある |
おりものの状態で「受精・着床」がわかるって本当?
妊娠超初期は、エストロゲン(卵胞ホルモン)などの分泌量が増加し、腟内環境が大きく変化します。その結果、おりものの量・色・臭いに変化を感じる人が増えます。
おりものの量
普段はあまりおりものが出ない方でも、子宮頸管からの分泌が活発になり、量が増えたと感じることがあります。ただし個人差が大きく、逆に「減った」と感じる人もいます。
おりものの色・状態
いつもより水っぽくサラサラした状態になったり、半透明だった色が乳白色や黄色っぽく変化したりすることがあります。これらはホルモンバランスの変化による正常な反応のひとつです。
おりものの臭い
腟内の自浄作用(酸性を保つ働き)の影響で、いつもより少し酸っぱいような臭いを感じることもあります。
【ポイント】
おりものの状態には非常に個人差があり、サラサラになる人がいる一方で、人によっては粘りの強い状態に変化することもあります。変化を自覚しない人も多いため、あくまで一つの目安として捉えておきましょう。
妊娠超初期に、体と心が出す様々なサイン
妊娠超初期には体と心にさまざまなサインがあらわれます。その多くは、月経前症候群(PMS)と似た症状です。ここでは妊娠超初期にみられる、さまざまなサインを簡単にまとめました。「妊娠したかもしれない?」と思ったときは、これらの症状がないかチェックしてみましょう。
- おりものの量が増えた、色が変わった
- ごく少量の出血がある
- 下腹部が痛い、お腹が張る
- 眠気を感じる、急に眠くなる
- 食欲がなくなる、食欲がありすぎる
- においに敏感になる
- めまいやふらつきがある
- 熱っぽい、体がほてるかんじがする
- わけもなくイライラする、気分が落ち込む
- 便秘がちになる
- 胸が張る、乳頭がチクチクする
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妊娠が分かったら進みたい2つのステップ
妊娠検査薬で陽性が出たら、いよいよ赤ちゃんを迎えるための具体的な準備が始まります。
1. 産婦人科を受診する
生理予定日から1週間後に検査薬で陽性が出た場合、そこからさらに1週間待ち、生理が2週間ほど遅れたタイミング(妊娠6週目ごろ)で受診しましょう。この時期になると、超音波(エコー)検査で赤ちゃんの状態を確認しやすくなります。
2. 妊娠届出書を提出し、母子健康手帳を受け取る
病院で赤ちゃんの心拍(しんぱく)が確認できると、妊娠届出書が発行されるのが一般的です。これを自治体の窓口へ提出し、母子健康手帳(母子手帳)を受け取ります。母子手帳は、今後の妊婦健診や出産の記録に欠かせない大切なものです。
NIPT(新型出生前診断)を検討しましょう
エコー検査で妊娠が確認できたらすぐにNIPT(新型出生前診断)を受けることができます。NIPT(新型出生前診断)は、母体の血液に含まれる胎児由来のDNAの量を推定することにより、胎児のダウン症候群(21トリソミー)・エドワーズ症候群(18トリソミー)・パトウ症候群(13トリソミー)などの染色体の異常を調べることができる非確定的検査です。
最新のNIPTでは知的障害の発見が広くできるようになりました。流産するほど重度ではないにもかかわらず、重篤な知的障害、発達障害を残す疾患を検出することができます。
非確定的検査ではありますが、これまでの母体血による出生前診断と比較し検査精度が高く、感度・特異度ともに99.9%とされています。非侵襲性出生前遺伝学的検査とも呼ばれており、採血のみで検査できるため、流産などのリスクを伴いません。
NIPT(新型出生前診断)は、妊娠9〜15週に受けることが推奨されています。妊娠前など早い時期から知識を入れておき、妊娠が分かったら早めに検討しましょう。
妊娠がわかったら気をつけること
赤ちゃんを守り、ママが健やかに過ごすために、日常生活で意識したいポイントをまとめました。
1. 生活習慣の見直し慣
・禁酒・禁煙
アルコールやタバコは、おなかの赤ちゃんの成長に影響を及ぼす恐れがあるため、すぐに控えましょう。
・カフェインの摂取量
コーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲み物は、1日1〜2杯程度までにとどめるのが安心です。
・薬の服用について
持病などで継続して服用している薬がある方は、自己判断で中止せず、すぐに主治医へ相談してください。妊娠中も継続可能か、安全な薬に切り替えるかの判断が必要です。
・リラックスして過ごす
心身のストレスは体調に影響します。神経質になりすぎず、好きな音楽を聴くなど、自分なりのリラックス方法を見つけてゆったり過ごしましょう。
2. 切迫流産(せっぱくりゅうざん)への対応
「流産」という言葉に不安を感じるかもしれませんが、切迫流産とは「赤ちゃんが子宮内に留まっており、流産の一歩手前の状態」を指します。
<絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)について>
子宮内に血の塊ができる絨毛膜下血腫などが原因の場合、安静に過ごすことが有効であると報告されています。
切迫流産と診断された場合は、決して無理をせず、医師の指示に従って心身ともに安静を保つことが大切です。
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新型出生前診断
まとめ
妊娠超初期に感じるさまざまなサインは「まったく感じなかった」という人もいるくらい、軽い症状になることもあります。
症状がないから妊娠していないと思い込み、生理予定日をだいぶ過ぎてから妊娠に気づくこともあります。生理が遅れている、なんだかいつもより体調がすぐれない時には、妊娠検査薬でチェックしてみましょう。
適切なタイミングで妊娠が判明することで、計画的にNIPT(新型出生前診断)や羊水検査をおこなうことができます。計画的にNIPT(新型出生前診断)や羊水検査が行えると、ママにも赤ちゃんにも負担が少なくなります。
妊娠したらNIPT(新型出生前診断)を受けたいと考えている方は、エコー検査で妊娠が確認できたらすぐに検査可能なヒロクリニックNIPTの受診をご検討ください。
ヒロクリニックでは臨床研究に基づく最新情報とアフターサポートで、安心して検査を受けるお手伝いをさせていただきます。
(ヒロクリニックでは、お客様の同意を得た上で臨床研究データとして活用しております。)
Q&A
よくある質問
妊娠超初期についてよくある質問をいくつかまとめました。参考にしてみてください。
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Q妊娠超初期に妊娠検査薬で確認できる?
一般に販売されている妊娠検査薬は生理開始予定日の1週間後から使えるタイプです。その他、薬剤師がいる調剤薬局等で販売されている早期妊娠検査薬は生理予定日から検査することができます。
ただし、早期妊娠検査薬を使っても妊娠反応が出るのは妊娠4週以降のため、妊娠超初期には陽性反応が出ない場合がほとんどです。検査できる時期まで待ってから検査を行うようにしましょう。 -
Q妊娠がわかったら、早めに病院を受診するべき?
あまり早く病院を受診しても、胎嚢と赤ちゃんの心拍を確認できずに後日また受診することになってしまうかもしれませんので、症状や妊娠検査薬で妊娠がわかったら、最後の生理がはじまった日から5週目の終わり~6週目くらいに産婦人科を受診するのがおすすめです。
また、妊娠後にNIPT(新型出生前診断)や羊水検査などを検討している方は、検査の適切なタイミングを逃さないためにも、適切な時期に妊娠検査薬でチェックしましょう。
妊娠超初期は、自分でも気づかないうちに体調が変化するデリケートな時期です。「ただの疲れかな?」と思われがちな頭痛や眠気も、実は赤ちゃんからのサインかもしれません。 知っておきたい体調の変化と、大切なチェックポイントをわかりやすくまとめました。
記事の監修者
岡 博史先生
【役職】
NIPT専門クリニック医学博士
ヒロクリニック統括院長
【資格】
平成14年 慶應義塾大学医学博士号 取得
【略歴】
平成8年 慶應義塾大学医学部 卒業
平成20年 ヒロクリニック開院・院長就任
平成21年 医療法人社団福美会 設立・理事長就任
【所属】
医療法人社団福美会
【SNS】
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