妊娠検査薬の正しい使い方と適切なタイミングとは【医師監修】

妊娠検査薬の正しい使い方

生理が遅れている、なんだか体が熱っぽい…もしかして妊娠?と思った際、産婦人科にかかる前にまず手に取りたいのが妊娠検査薬です。 精度が高く、自分で簡単に検査ができる妊娠検査薬だからこそ、その使い方や使うべきタイミングを正しく知っておきましょう。

胎児の性別は
10週目でわかります

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妊娠検査薬を使用する目的とは

妊娠検査薬を使用する本来の目的は妊娠の有無の確定ではなく、より早い段階で結果を知り医療機関を受診することにあります。自分で簡単に使用できる妊娠検査薬によって妊娠の可能性をいち早く知ることで、産婦人科への受診および正確な診断へとつながります。特に妊娠初期は、赤ちゃんの神経や脳など重要な器官が形成される時期であるため、生活習慣や衛生環境、薬などの使用にも今まで以上に気をつけなければなりません。医療機関を受診し妊娠が確定すれば、早い時期から妊婦として適切な過ごし方を心がけることができるのです。

とくに妊娠後にNIPT(新型出生前診断)や羊水検査などを検討している方は、妊娠検査薬で妊娠反応の確認をおこないましょう。検査に適切なタイミングを逃さないためにも日頃から生理開始日や排卵日を確認し、妊娠を疑う体調の変化などがあれば、妊娠検査薬にて陽性か陰性かを調べることが大切です。

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気になる妊娠検査薬の精度は?

ドラッグストアなどで手軽に購入できる妊娠検査薬。初めて使う方にとっては検査精度や妊娠検査薬の仕組みなど分からないことばかりかもしれません。以下では妊娠検査薬の精度や妊娠反応の仕組みについてを解説します。

妊娠検査薬で妊娠反応がおこる仕組み

受精卵が着床すると胎盤が形成され、この胎盤の中でhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)というホルモンがつくられます。hCGは生理予定日となる妊娠4週目より、血中や尿中から検出されます。妊娠検査薬は尿中にhCGが含まれているかを調べることで、陽性・陰性と妊娠反応の確認をおこなうのです。

妊娠検査薬は正しく使えば精度は99%以上

通常、妊娠していなければ尿中にhCGが排出されることはありません。そのため、妊娠検査薬を正しく使用すれば検査結果の信ぴょう性は極めて高く、その精度は99%以上とも。製品ごとに具体的な正確性も公表されているので、使用の際は参考にしてみるといいでしょう。

なお市販の妊娠検査薬と、病院の妊娠検査薬の精度に差はほとんどないとされています。妊娠を疑う体調の変化に気づいた際、まずは自分で妊娠検査薬(判定薬キット)を取り寄せ、検査をおこないましょう。

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妊娠検査薬の正しい使い方とは

市販の妊娠検査薬には、取扱説明書やパッケージに使い方が記載されています。ほとんどの検査薬において、その方法に大きな違いはありません。

妊娠検査薬の使い方

妊娠検査薬・hCG妊娠検査薬・早期妊娠検査薬・判定薬・妊娠検査キットなど呼び方はさまざまですが、使用方法やその仕組みに違いはほとんどありません。一般的な妊娠検査薬の使い方を、順を追ってみていきましょう。

①妊娠検査薬に尿をかける

指定されている部分に尿をかけます。製品によって尿をかける秒数は異なることもあるので、事前に取扱説明書で確認をおこないましょう。

②判定が出るまで水平にして待つ

妊娠検査薬を水平にして置き、判定結果が出るまで待ちます。このとき斜めや縦にして置いてしまうと、正しい結果が得られないことも。検査前に置き場所を確保しておくことも大切です。

ほとんどの検査薬において判定終了の線(サイン)が出るので、検査が正常におこなわれたことを確認してから手に取るようにしてください。

③判定結果を確認する

陽性・陰性のサインは妊娠検査薬により異なりますが、一般的に「判定窓に線が出る」= 陽性 =「妊娠の可能性が高い」となります。一方、判定窓に線が見られなければ陰性結果となり、妊娠している可能性は低いと判断できます。

判定結果についても勘違いや早とちりすることのないよう、判定まで何分かかるか、正しい検査のやり方・判定結果の見方など、あらかじめ取扱説明書を読みこんでおくと安心です。

妊娠検査薬の正しい使い方

妊娠検査薬で失敗しない方法とは

精度の高い妊娠検査薬ですが、より高い正確性を求める方もいるかもしれません。その場合は、以下のポイントを意識してみましょう。

朝起きてすぐ検査する

基本的にどの時間帯の尿でも検査することができますが、朝起きてすぐの尿は濃度が濃いとされます。伴ってhCGの濃度も1日の中で比較的高くなることから、結果が得られやすいとされています。

採尿する場合は時間をあけずに検査する

尿をかけるのではなく採尿したもので検査する場合、時間が経ちすぎると尿中に雑菌が繁殖してしまいます。菌は妊娠検査薬の正確な判定を妨げる原因ともなるため、採尿後は時間をあけずにすぐに検査するようにしましょう。

妊娠検査薬の保管方法に気をつける

妊娠検査薬をきちんと保管できていない場合も、検査結果が正しく出ない可能性があります。今後の妊娠を考えて検査薬を自宅に買い置いておく際は、極端に気温の高い・低いところは避けて保管することが大切です。また、使用期間の切れた妊娠検査薬も正確な検査結果が得られないことがあるため、使わない方がよいでしょう。

判定窓の薄い線で陽性か陰性か検査結果が分からない

妊娠検査薬を使った際、判定窓に陽性とも陰性とも判断しにくい薄い線(ライン)が出ることがあります。おもな原因として、以下のようなことが考えられます。

  • 水分を摂り過ぎて尿の濃度が薄くなっていた
  • 妊娠検査薬を使用するタイミングが早すぎた(フライング検査)
  • 受精卵が完全に着床せず妊娠が継続しなかった
  • つい最近流産経験があり、体内にまだhCGが残っていた
  • 不妊治療によりホルモン注射をしている

薄くてもラインが出れば陽性と判断する方もいますが、そうとも言い切れません。自身の流産経験や治療状況などが検査結果に影響していることも考えられます。特に思い当たることがない場合も、検査環境を整えて数日後に再検査した方が確実でしょう。

《あらわれた線が判定時間内に消えてしまった》

妊娠検査薬の判定窓に線があらわれたものの、約1分以内に消えてしまったというケースもあります。この場合、尿の水分が染み込んでいくにつれて試薬が仕込まれた部分が一時的にラインとして浮き出して見えた可能性が高く、検査結果は陰性であると考えられます。

そのほかに多いのは、判定時間を大幅に過ぎてから線が出てきたというケース。尿中のhCG量が極めて少ないと、このような結果が出ることもあります。妊娠検査薬を使うのが早すぎた可能性があるので、数日後に再度検査をおこないましょう。 

《グレーの薄い線は蒸発線?》

判定時間をしばらく経過してから、判定窓にうっすらとした線があらわれることも。これは妊娠検査薬に染み込んだ尿の水分が蒸発して濃度が上がり、尿中の成分が残ってしまったものと考えられ、「蒸発線」と呼ばれます。陽性反応とは異なるグレーの薄い線がぼんやりと出ている場合は、蒸発線の可能性を考える必要があります。

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早すぎても遅すぎてもダメ!妊娠検査薬はいつから反応するの?

99%と高い精度を誇る妊娠検査薬ですが、使うタイミングが早すぎても遅すぎても線がでないなど、正しく反応しないことがあります。より正確な検査結果を得るためにも、焦らずに適切な使用時期を見極めることが大切です。

検査薬が反応するのは生理開始予定日を過ぎてから

妊娠検査薬は尿中のhCGの量を調べることで妊娠しているかどうか判定します。hCGは妊娠4週目ごろから尿中に排出されるようになりますが、多くの検査薬が正しく反応するほどの量が分泌されるのは妊娠5週目以降です。早く結果が知りたい、と焦る気持ちは分かりますが、生理開始予定日から1週間経過したころを目安に妊娠検査薬を使用するようにしましょう。

市販の妊娠検査薬には、いつからいつまで、と使用するタイミングについても明記されているので、必ず目を通すようにしてくださいね。

早期妊娠検査薬とは

少しでも早く結果が知りたい、という方は、比較的hCGの感度が高い「早期妊娠検査薬」を使用するのもひとつの方法です。早期妊娠検査薬は、妊娠していれば生理開始予定日の3~4日前から陽性・陰性反応を確認することができます。

妊娠検査薬のフライング検査とは

妊娠検査薬を使う時期が早いと、hCGの分泌量が規定値に達しておらず、妊娠しているのに陰性反応となる・判定しにくい薄い線が現れる・線が出ないなどといったことがあります。妊娠検査薬で失敗してしまったという方の多くが、使用するタイミングが早すぎる「フライング検査」をしているようです。妊娠検査薬で正確な判定を得るためにも、焦ることなく各メーカーが推奨する使用時期を待ちましょう。

妊娠検査薬の使うタイミングが遅すぎるとどうなる?

妊娠検査薬は、hCGの分泌量が多すぎても正確に判定できないことがあります。hCGの分泌量は妊娠10週目ごろにピークに達するため、検査薬を使用するのがこの時期になると正しい結果が得られないかもしれません。自身の生理開始予定日を把握し、生理が遅れていると気がついたらタイミングを逃さず検査するようにしましょう。

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妊娠検査薬の結果が誤っていることはある?

精度の高い妊娠検査薬ですが、それでもその正確性は100%ではありません。正しく使用したのに検査結果が間違っていたということも起こり得ます。

妊娠検査薬で偽陽性となる原因

妊娠検査薬で陽性判定が出たのに、実際は妊娠していなかった…そのような場合、以下のような原因が考えられます。

尿のかけすぎ

妊娠検査薬に尿をかけすぎることによって、偽陽性が出てしまうことがあります。妊娠検査薬は尿が少なすぎても多すぎても、正しい検査をおこなうことができません。事前に妊娠検査薬の説明書を確認することが大切です。

尿中にタンパクや糖が高濃度で含まれている

糖尿病を患っている方など、尿中に糖が多く含まれています。また、膀胱炎などの疾患により、尿中に血液やタンパクが混ざってしまうこともあるようです。このような場合は検査薬が正常に反応せず、偽陽性が出てしまうことがあります。

不妊治療でhCG注射を投与している

不妊治療の一環としてhCG注射を投与している方もいることでしょう。投与されたhCGは一定期間体内に残るため、治療後ある程度の期間を空けずに妊娠検査薬を使用すると、妊娠の有無に関わらず陽性判定が出る可能性があります。不妊治療中の方は担当医師と相談のうえ、検査薬の使用時期を見極めるようにしましょう。

hCG産生腫瘍を患っている

肺がんや卵巣がん、子宮頸がんなどを患っていると、hCGの分泌量が増えることが知られています。こうしたhCG産生腫瘍を患っている場合も、妊娠検査薬で陽性判定となる可能性があります。

流産となってしまった

一度は妊娠したものの赤ちゃんが成長できず流産となってしまった場合も、一定期間は体内にhCGが残っています。「妊娠検査薬で陽性反応が出たので産婦人科に行ったが、すでに流産したあとだった」というのも珍しい話ではありません。化学流産、稽留流産いずれの場合においても、偽陽性の結果が出てしまうことがあるようです。

妊娠したと思っていたのに偽陽性だった…となると、ショックも大きいかもしれません。こうしたケースもあることを、あらかじめ念頭に置いておきましょう。

妊娠検査薬の正しい使い方・妊娠検査薬で偽陽性となる原因

妊娠検査薬で偽陰性となる原因

一方で、検査薬で陰性判定が出たのに実際は妊娠していた場合、どのような原因が考えられるでしょうか。

検査時期が早すぎる

妊娠検査薬を使う時期が早すぎると、hCGが基準値に達しておらず、陰性判定となる可能性が高くなります。繰り返しますが、検査薬を使用するタイミングには気をつけるようにしましょう。

尿の濃度が薄い

水分を大量に摂取すると尿の濃度が薄くなり、必然的にhCGの濃度も低くなります。このタイミングで妊娠検査薬を使用すると、hCG量が判定基準値より低くなり、妊娠していても陰性判定の結果が出る場合があります。

多胎児を妊娠している

妊娠検査薬はhCGの濃度が高すぎても正常な結果が出ないことがあります。多胎児を妊娠しているとhCG濃度が高くなる傾向にあり、検査薬の反応上限を超えた結果、陰性判定が出るということもあるようです。

異常妊娠をしている

子宮外妊娠などの異常妊娠の場合、hCGの分泌量の増加がゆるやかで、適切なタイミングで妊娠検査薬を使用しても陽性反応が出ないことが考えられます。

妊娠検査薬で陰性の結果が出たあとも、なかなか生理が来なかったり、体調が思わしくなかったりと、妊娠が疑われる状況が続くかもしれません。陰性の判定結果に自信がないときは、最初の検査から3日以上空けて、再度検査をおこないましょう。

陽性反応が出たら必ず産婦人科へ

タイミングや使い方を間違えなければ、限りなく高い精度で結果が得られる妊娠検査薬。しかし、陽性判定が出たからといって必ずしも正常妊娠しているとは限りません。陽性判定が出た場合は早いうちに医療機関にかかり、あらためて検査を受けるようにしてください。

より健やかな妊娠期間を過ごすためにヒロクリニックNIPTのNIPT(新型出生前診断)

妊娠検査薬で陽性反応が出た場合、なるべく早めに医療機関で診察を受けましょう。妊娠が確定した際は、より健やかな妊娠期間と出産を迎えるためにNIPT(新型出生前診断)を検討してはいかがでしょうか?

NIPT(新型出生前診断)とは母体からの採血のみで検査が可能です。妊娠10週0日より胎児の染色体異常症や、先天性疾患リスクの可能性を調べることができます。その精度は21トリソミー(ダウン症)であれば感度・特異度ともに99.9%と高精度な検査です。

胎児の染色体異常症は流産リスクなど、母体に大きな影響を与えることが多くあります。高齢妊娠や、お腹の赤ちゃんの健康状態を早期に知りたい場合はヒロクリニックNIPTへ、ぜひ一度ご相談ください。

NIPT(出生前診断)とは
NIPT(出生前診断)とは
新型出生前診断(NIPT)とは、「お母さんから採血した血液から胎児の、21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー(エドワーズ症候群)、1...

【参考文献】

生理が遅れている、なんだか体が熱っぽい…もしかして妊娠?と思った際、産婦人科にかかる前にまず手に取りたいのが妊娠検査薬です。 精度が高く、自分で簡単に検査ができる妊娠検査薬だからこそ、その使い方や使うべきタイミングを正しく知っておきましょう。

NIPTについて詳しく見る

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記事の監修者

川野 俊昭先生

川野 俊昭先生

ヒロクリニック博多駅前院 院長
日本産科婦人科学会専門医

産婦人科医として25年以上、主に九州で妊婦さんや出産に向き合ってきた。経験を活かしてヒロクリニック博多駅前院の院長としてNIPT(新型出生前診断)をより一般的な検査へと牽引すべく日々啓発に努めている。

略歴

1995年 九州大学 医学部卒業
1995年 九州厚生年金病院 産婦人科
1996年 九州大学医学部付属病院 産婦人科
1996年 佐世保共済病院 産婦人科
1997年 大分市郡医師会立アルメイダ病院 産婦人科
1998年 宮崎県立宮崎病院 産婦人科 副医長
2003年 慈恵病院 産婦人科 医長
2007年 日本赤十字社熊本健康管理センター診療部 副部長
2018年 桜十字福岡病院 婦人科
2020年 ヒロクリニック博多駅前院 院長

資格

日本産科婦人科学会専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
日本スポーツ協会公認 スポーツドクター
厚生労働省認定臨床研修指導医
日本抗加齢医学会専門医

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