赤ちゃんを望む方が妊活前と妊娠前に注意するべきこと【医師監修】

妊娠前に気をつけたいこと

妊娠を望む方は身体を整える必要があります。これを一般的に妊活といい、生活環境を見直すことのほか健康チェックや夫婦間での話し合いなどをおこなう妊娠活動を指します。この記事では妊活前に注意することや妊娠前検査などについてを医師が解説します。

妊娠したら15週目までに
NIPTを検討しましょう

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出生前診断が税込4.5万~26.4万円

妊活に向けた生活環境の見直しを

赤ちゃんを望む方は、これまでの食事や睡眠など生活環境を見直す必要があります。医療用語ではありませんが、これを一般的に「妊活」といい、着床率を上げるために必要な妊娠活動を意味します。健康を維持するための栄養素をしっかり摂取し、場合によっては身体に負荷のかかる仕事や趣味を控える必要もあるでしょう。

またストレスはホルモンの分泌に大きな影響を与えます。規則正しい生活サイクルを目指し、睡眠を十分にとり、ストレスの少ない生活を送ることが大切です。また、適度な運動によって血流を促すことで体温を上げることは男女問わず、生殖機能を高めるとされています。

栄養バランスのとれた食事や睡眠、適度な仕事や運動など、自身が心地よい生活を送るよう心がけましょう。これらの妊活前の準備は、女性だけでなく夫婦(パートナー)の協力も大切です。妊活、妊娠期間そして出産に向けての話し合いをしっかりおこないましょう。

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薬・喫煙・アルコール・カフェインに注意

服薬

妊娠を望む場合、妊娠前より薬の服用に注意してください。妊娠初期の症状は風邪に似たものも多く、自己判断で安易に市販薬を使用しないよう心がけましょう。妊活中に微熱など体調の変化があった際は、早めの診察を受けることが大切です。

喫煙

喫煙者であれば早めに禁煙しましょう。喫煙本数が多いほど妊娠しにくく、妊娠したとしても早産や流産、赤ちゃんの生育不良を招くとされています。また、周囲にいる喫煙者のタバコの煙(副流煙)にも注意が必要です。男性の場合も、喫煙により精子の受精能力低下に繋がるとされ、着床率を上げるためには妊活前からの禁煙が大切です。

アルコール

妊活前はアルコール度数を問わず、お酒も控えましょう。なお、妊娠中にお酒を飲んでしまうと、アルコールは胎盤を通して、おなかの赤ちゃんへ強い影響を与えます。アルコールには催奇形性があり、先天性異常のほか流産や死産を招くとされています。妊活前・妊娠期間のアルコール摂取を控えることはもちろん、出産後の授乳時期の飲酒も禁忌となります。

カフェイン

妊娠中はもちろん、妊活前もカフェインの摂取には注意が必要です。少量のカフェインは血行を促進する作用がありますが、過剰摂取すると自律神経が乱れてしまい血行不良や不眠、ホルモンバランスの乱れを引き起こすとされています。

厚生労働省も妊娠中のカフェイン過剰摂取は、流産や出生児の低体重、また将来的な健康リスクの可能性があるとし、注意を促しています。妊活前や妊娠期間、授乳期間のカフェイン摂取は控え、どうしてもコーヒーや紅茶を楽しみたい場合は、カフェインレスのものを選ぶとよいでしょう。なおハーブティの中には妊婦さんの摂取が禁止されているものがあるため注意が必要です。

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妊活前の無理なダイエットは禁止

妊娠を希望するのであれば無理なダイエットには注意しましょう。体重の急激な減少により、女性ホルモンが正しく分泌されなくなり、排卵が起きなくなる場合があります。

適正体重が維持できるように、バランスの良い食事と適度な運動を心がけながら、健康的な生活を目指しましょう。

食事では、ビタミンが多い野菜をたっぷり摂ることと、妊娠に備えて鉄分が豊富なヒジキやほうれん草などの食品をいつもより意識して取り入れるとよいでしょう。

赤ちゃんを望む方が妊活前と妊娠前に注意するべきこと

葉酸の摂取について

葉酸は妊婦さんに必要な栄養素であることは知られていますが、妊娠前から葉酸を摂る方がよいことをご存じでしょうか。

ビタミンB群のひとつである葉酸は、代謝に関係する栄養素であり、DNA・RNAや、たんぱく質の生合成を促します。細胞の分裂や成熟にも関わるため、おなかの赤ちゃんにとってはとても大切な成分です。妊娠前から葉酸を十分に摂ることで、おなかの赤ちゃんの脳や脊髄の発達異常とされる神経管閉鎖障害のリスクを減らせることがわかっています。

そのため、妊娠を望んでいる方は、妊娠1ヵ月以上前から葉酸を積極的に摂るようにするとよいでしょう。

妊娠初期から赤ちゃんの神経系は作られますが、先天異常は妊娠7週ごろまでに発生するため、妊活中から摂っておくことが大切といえます。

葉酸を多く含む食品は、ほうれん草・ブロッコリー・アスパラガス・モロヘイヤ・レバーなど。日本人の葉酸の平均的な摂取量は通常の食事で十分摂れるといわれていますが、妊娠を考えている女性や妊婦さんは、必要な摂取量が普段の1.8倍ほど必要とされています。

このため厚生労働省も、食品に加えてサプリメントでの400マイクログラム(0.4ミリグラム)の葉酸摂取を推奨しています。ただし、サプリメントを利用する場合は摂りすぎにならないように、摂取量を守りましょう。

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妊娠前に受けておきたい検査

風疹の抗体検査

妊娠初期に風疹にかかると、胎児に感染し、先天性風疹症候群を発症することがあります。先天性風疹症候群とは、白内障や緑内障、難聴、先天性心疾患などです。

子どものときに予防接種を受けたことがある場合も、ワクチンによる免疫は加齢とともに低下してくるため、免疫ができていない場合があります。そのため、妊活前に夫婦(パートナー)とも風疹の抗体検査を受けて、必要があれば風疹の予防接種を受けておくと安心でしょう。なお妊娠中には、妊婦さんは生ワクチンである風疹の予防接種ができないため、妊娠前に検査を受けておくことが大切です。

また予防接種を受けた後、約2か月間は避妊期間を設けることが必要となります。詳しい避妊期間などについては医療機関で確認しましょう。

子宮頸がん・乳がんの検査

子宮頸がんは性交渉により感染するヒトパピローマウイルスが原因とされます。これまでは30代後半の女性に多く発症するがんとされていましたが、性交渉の低年齢化にともない20代でも発症率が上昇しています。

子宮頸がんの検診は、通常、20歳以上は2年に1回、自治体の費用負担により受けることができます。子宮頸がん検査は妊娠初期の検査でもおこないますが、妊婦さんで過去1年以内に検査を受け陰性だった方は、検査を受ける必要はありません。

子宮頸がんが妊娠中に発症する例は少ないですが、発症した場合は治療が必要となります。また、がんに転移の疑いがある場合は妊娠の中断も考えなくてはならないので、妊娠前に検査を受けることが非常に重要です。

乳がんについても、乳房のしこりなど気になる症状がある場合は、妊娠前に検査をしておくと安心です。一般的に40歳未満の方には、超音波検査が有効と考えられています。特に、妊娠中は乳腺が発達するため、がんを発見しにくく、マンモグラフィー検査は基本的に実施できません。

万が一、妊娠中に乳がんが見つかった場合、妊娠中はホルモンの分泌が高まるため、がんが進行しやすくなります。がんの転移が進む可能性があるため、早期発見・早期治療のためにも、妊娠前の検査がより重要といえるでしょう。

妊娠前の性病検査

私たちはさまざまな菌やウィルスと共に生活していますが、その中には性的接触によって感染する病原体がいくつかあります。代表的なものがHIV(エイズのウィルス)です。その他にも、クラミジア・梅毒・淋病・トリコモナスなどが挙げられます。

性病に感染すると、母子感染のリスクがあるので、妊活前に夫婦(パートナー)ともに性病検査をおこないましょう。

特に増加傾向にあるクラミジアに感染すると、早産や流産につながることがあります。

これらの性病検査は、結婚を控えた女性を対象に実施される婦人科検診「ブライダルチェック」で一括検査が可能です。ブライダルチェックを提供しているクリニックを調べてみるとよいでしょう。

妊娠前に受けておきたい検査

NIPT(新型出生前診断)とは

妊活を終え、妊娠(着床)が確定した際に、最も不安なことは赤ちゃんの健康状態でしょう。晩婚化が進み、高齢妊娠・高齢出産が増えていますが、加齢とともに胎児の染色体異常症のリスクも上昇します。また、胎児の染色体異常症は、流産や早産を引き起こす原因とされています。これらのことから胎児の健康状態を早期に知ることは、母体の健康や生命を守るためにも大切なことといえるでしょう。

NIPT(新型出生前診断)とは、おなかの赤ちゃんの健康状態を母体血液のみで調べる検査となります。一般的な血液検査と同様に、お母さんの腕から採血をおこなう検査であるため、胎児への直接的な侵襲(ダメージ)は非常に少ないとされています。

NIPT(新型出生前診断)は着床前診断と混同されることが多い検査ですが、着床前診断は胚にある染色体異常症などを調べ、異常のない可能性が高い胚を子宮へ移植する医療行為となります。一方、NIPT(新型出生前診断)は妊娠10週0日より採血により胎児の染色体異常症や、先天性疾患リスクの可能性の有無を調べる検査となります。着床前診断は妊娠確定前におこない、NIPT(新型出生前診断)は妊娠確定後におこなう検査です。

NIPT(新型出生前診断)は血液検査のみと簡単な検査ですが、その精度はダウン症(21トリソミー)の検出において、感度・特異度ともに99.9%とされ、とても高精度な検査といえるでしょう。

ダウン症(21トリソミー)は、出生児の染色体異常症のなかで最も多くみられる疾患です。そのためヒロクリニックNIPTでは、ダウン症(21トリソミー)だけを調べたい方のために、染色体単体検査をご提供しております。ダウン症(21トリソミー)はもちろん、エドワーズ症(18トリソミー)パトウ症(13トリソミー)の染色体単体検査も可能です。詳しくはヒロクリニックNIPTまでお問い合わせください。

ヒロクリニックNIPTでは「お母さんとそのご家族が知る権利」を大切にしております。おなかの赤ちゃんの健康状態を一日でも早く知るために、検体検査は国内にある「東京第二衛生検査所」でおこない、結果は、採血から通常2~5日(一部の院および連携施設の場合は通常3~6日以内)でお届けします。なお、連携施設を除くヒロクリニックNIPT各院では、特急便オプションをご利用いただけます(採血から2~3日以内にお届け)。

NIPT(新型出生前診断)について分からないことがありましたら、ヒロクリニックNIPTへご相談ください。NIPT(新型出生前診断)に精通した医師とスタッフが、丁寧にお答えいたします。

おなかの赤ちゃんと、お母さんの身体に優しいヒロクリニックNIPTNIPT(新型出生前診断)で、より健やかな妊娠期間を過ごしましょう。

NIPT(新型出生前診断)とはどういう検査?
NIPT(新型出生前診断)とはどういう検査?
新型出生前診断(NIPT)とは、「お母さんから採血...

妊娠を望む方は身体を整える必要があります。これを一般的に妊活といい、生活環境を見直すことのほか健康チェックや夫婦間での話し合いなどをおこなう妊娠活動を指します。この記事では妊活前に注意することや妊娠前検査などについてを医師が解説します。

NIPT(新型出生前診断)について詳しく見る

NIPT(新型出生前診断)について詳しく見る

記事の監修者

川野 俊昭先生

川野 俊昭先生

ヒロクリニック博多駅前院 院長
日本産科婦人科学会専門医

産婦人科医として25年以上、主に九州で妊婦さんや出産に向き合ってきた。経験を活かしてヒロクリニック博多駅前院の院長としてNIPT(新型出生前診断)をより一般的な検査へと牽引すべく日々啓発に努めている。

略歴

1995年 九州大学 医学部卒業
1995年 九州厚生年金病院 産婦人科
1996年 九州大学医学部付属病院 産婦人科
1996年 佐世保共済病院 産婦人科
1997年 大分市郡医師会立アルメイダ病院 産婦人科
1998年 宮崎県立宮崎病院 産婦人科 副医長
2003年 慈恵病院 産婦人科 医長
2007年 日本赤十字社熊本健康管理センター診療部 副部長
2018年 桜十字福岡病院 婦人科
2020年 ヒロクリニック博多駅前院 院長

資格

日本産科婦人科学会専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
日本スポーツ協会公認 スポーツドクター
厚生労働省認定臨床研修指導医
日本抗加齢医学会専門医

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