PAXgene Blood ccfDNA Tubeを使用した出生前親子鑑定では、妊婦の血液から胎児のDNAを安全・非侵襲的に採取可能。高精度な結果と安心のプロセスで、妊娠中でも正確な親子関係の確認が可能です。
この記事でわかること
- PAXgene Blood ccfDNA Tubeとは何か、何のための採血管か
- NIPTの採血に専用チューブが必要な理由
- 採血の本数や採血時間の目安と、妊婦さんのリアルな声
- ヒロクリニックNIPTでの採血から結果報告までの流れ
- 検査を受ける前に知っておきたい注意点とFAQ
「PAXgene Blood ccfDNA Tube」という名前を見た方もいるでしょう。NIPTの説明に登場する採血管です。見慣れない英語表記に、少し身構えるかもしれません。
本記事では、この採血管が何のための道具か、なぜNIPTの精度に関わるのかを解説します。採血の本数や流れについて気になっている方にも役立つ内容です。
PAXgene Blood ccfDNA Tubeとは何か
PAXgene Blood ccfDNA Tubeは、QIAGEN社が製造する専用の採血管です。血液中のccfDNA(細胞外DNA)を壊さずに保つ役割を持ちます。NIPTの検体採取に使われる、いわば検体の鮮度を守る道具です。
ccfDNAとは、細胞の外に漏れ出したDNAの断片を指します。妊娠中の血液には、赤ちゃん由来のDNA断片もわずかに含まれています。
NIPTは、このccfDNAを解析し、染色体の状態を調べる検査です。採血だけで検査できる理由は、まさにこのccfDNAにあります。
母体血中のccfDNAの多くは、赤ちゃん自身ではなく胎盤の細胞に由来します。この点は誤解されやすいポイントです。
胎盤と赤ちゃんの染色体は、通常ほぼ同一です。そのため、胎盤由来のccfDNAを調べることで、赤ちゃんの染色体の状態を推測できます。

この採血管には、検査精度を守るための工夫が複数あります。主な特徴は次の3点です。
- 高品質のccfDNA保存:採血後もccfDNAの分解を抑え、長時間サンプルの質を保ちます。
- 非侵襲的な採取方法:通常の静脈採血と同じ手順で済み、妊婦さんへの身体的な負担を増やしません。
- 分析の信頼性向上:次世代シーケンサー(NGS)やPCR検査でも、安定した結果が得られます。
なぜNIPTの採血に専用チューブが必要なのか
通常の採血管のままでは、ccfDNAが数時間のうちに変質し始めてしまいます。専用チューブは、この変質を抑えるために作られています。
血液中には、母体由来の白血球など、さまざまな細胞も含まれています。時間が経つと、これらの細胞が壊れ、別のDNAが漏れ出します。
その結果、赤ちゃん由来のccfDNAの割合(胎児由来割合)が薄まってしまいます。胎児由来割合が下がると、判定不能になるリスクが高まるのです。
PAXgene Blood ccfDNA Tubeには、保存試薬があらかじめ入っています。細胞を安定化させ、余分なDNAの混入を抑える仕組みです。
採血管ひとつにも、精度を支える理由。次の表で、通常の採血管との違いを整理しました。
| 項目 | 通常の採血管(EDTA管など) | PAXgene Blood ccfDNA Tube |
|---|---|---|
| 細胞安定化試薬 | 入っていない | あらかじめ添加済み |
| 白血球の破壊による混入リスク | 時間とともに高まる | 抑えられるよう設計 |
| NIPT検体としての用途 | 基本的に非対応 | NIPT・リキッドバイオプシー等に対応 |
数字だけを見ると難しく感じるかもしれません。ですが要点はシンプルです。専用チューブは、いわば検体の鮮度を守る保険。
採血の本数や採血時間はどれくらいか
NIPTの採血では、通常の妊婦健診より多めに血液を採取することが一般的です。初めて採血を受ける方の多くが、本数の多さに驚きます。
実際にX(旧Twitter)でも、採血本数に驚いたという声が多く見られます。ある妊婦さんは、健診とNIPTの採血を終えた直後にこう投稿しています。「今日は妊婦健診とNIPTの採血してきました💉 こんなに血取るんや〜!?ってなった」(@tapinoko111さん、2026年7月投稿)。
別の妊婦さんも、採血本数に驚いたと投稿していました。「採血6本取られた😭ただでさえ注射大大大苦手なのに」という声です。投稿者は@omochi_chan99さんで、2026年7月の投稿でした。
私自身、外来でも同じ驚きの声をよく耳にします。本数が多い理由を、採血前にきちんとお伝えするよう心がけています。
本数が多くなる主な理由は、NIPTが高精度な遺伝学的検査であるためです。十分な量のccfDNAを確保する必要があります。
採血自体にかかる時間は、数分程度です。通常の妊婦健診の採血と、大きな違いはありません。緊張しやすい方は、深呼吸をしながら臨むとよいでしょう。
NIPTを受けるまでの流れ
「まず何から始めればいいのか」と迷う方も多いでしょう。ヒロクリニックNIPTでの一般的な流れを、ステップごとに紹介します。
ステップ1:予約・問診
公式サイトやLINEから予約します。週数や気になる点を、事前に問診票へ記入していただきます。
ステップ2:カウンセリング
産婦人科専門医や臨床遺伝専門医が、検査内容や結果の見方を説明します。疑問点は、この時点で解消しておきましょう。
ステップ3:採血
PAXgene Blood ccfDNA Tubeを使い、静脈から採血します。所要時間は数分程度です。
ステップ4:検査・結果報告
採取した検体は、国内の検査機関(東京衛生検査所)で分析されます。最短2〜5日で、マイページ等から結果を確認できます。
ステップ5:結果後のサポート
陽性の場合は、羊水検査など確定検査のご案内があります。ヒロクリニックNIPTでは、羊水検査費用の補助制度も用意しています。
採血管の品質管理から検査体制まで、専門資格を持つ担当者が監督しています。国内に20人ほどしかいないラボディレクター資格の保有者です。
ヒロクリニックNIPTでは、独自の「陽性スコア」「陽性的中率」レポートを無料でお渡ししています。国内75,000件超のデータをもとにした資料です。数値の背景まで理解したうえで、次の判断につなげていただけます。
PAXgene Blood ccfDNA Tubeが使われる主な用途
この採血管は、NIPT以外の分野でも幅広く使われている汎用の医療機器です。代表的な用途は次の3つです。
- がんのリキッドバイオプシー:血液中の腫瘍由来DNAを検出する研究に使われています。治療効果のモニタリングにも応用が進んでいます。
- 産科領域でのNIPT:母体血中の胎児由来ccfDNAを解析し、染色体異数性のリスクを調べます。
- 移植後モニタリング:移植片対宿主病(GVHD)など、移植後の状態把握に用いられる研究分野があります。
ヒロクリニックNIPTでは、この採血管を産科領域のNIPT検査に活用しています。がん領域や移植分野での応用は、あくまで一般的な製品情報としてご紹介するものです。
類似の採血管に「Streck Cell-Free DNA BCT」があります。両者の違いが気になる方は、上記の関連記事もあわせてご覧ください。
ヒロクリニックNIPTでの採血から結果報告までの流れ
採血が終わったあとは、検査機関での分析、そして結果報告へと進みます。ここからは、ヒロクリニックNIPTでの実際の流れをご紹介します。検体の扱われ方を知ると、待っている間の不安も軽くなるはずです。
ヒロクリニックNIPTは、これまでに75,000件以上のNIPT検査実績があります。全項目で感度99.9%以上、結果報告率99.98%という実績です。
採血していただいた検体は、国内の検査機関(東京衛生検査所)に送られます。国内で分析するため、最短2〜5日という早さで結果をお伝えできます。
検査手順の詳細や、染色体・遺伝子の基礎知識を先に押さえておきたい方には、次の記事もおすすめです。
私たちヒロクリニックNIPTでは、年齢制限を設けず、紹介状も不要で受検いただけます。心拍確認後の早い時期から、ご相談を承っています。
採血・検査を受ける前に知っておきたい注意点
NIPTは母体への負担が少ない検査ですが、万能な検査ではありません。受検前に知っておきたいポイントを整理します。あらかじめ知っておくと、結果を受け取ったときの心構えにもつながります。
NIPTは、あくまでスクリーニング検査です。陽性の場合は、羊水検査など確定検査での判断が必要になります。
判定不能になるケースも、約0.3〜0.4%程度存在します。多くは再採血で対応可能ですが、事前に知っておくと安心でしょう。
ごくまれに、胎盤と赤ちゃんの染色体が一致しないケースもあります。これは限局性胎盤モザイクと呼ばれる現象です。
こうした背景があるため、NIPTの結果だけで診断を確定することはありません。陽性の場合は、羊水検査などで最終的な確認を行います。
私自身、診察で陽性の結果をお伝えする際は、次にとれる選択肢を一緒に整理するようにしています。数値だけでなく、気持ちの面にも向き合う時間です。
双子・多胎妊娠の場合も、条件によって受検できます。詳細は施設ごとに異なるため、予約前に確認してください。
NIPTの実施体制や情報提供のあり方については、公的な指針が定められています。詳しく知りたい方は、下記の公式情報もご確認ください。
- 厚生労働省「NIPT等の出生前検査に関する専門委員会」
- 出生前検査認証制度等運営委員会(日本医学会)
- 日本産科婦人科学会 会告・関連情報
- QIAGEN公式製品ページ(PAXgene Blood ccfDNA Tube)
不安な点は、採血前の問診や遺伝カウンセリングで遠慮なく相談してください。ヒロクリニックNIPTでは、産婦人科専門医・臨床遺伝専門医が連携して対応しています。
よくある質問
PAXgene Blood ccfDNA Tubeや採血について、よくある質問をまとめました。
Q1. PAXgene Blood ccfDNA Tubeは痛みが強い採血管ですか?
採血管の種類によって痛みが変わることはありません。通常の静脈採血と同じ手技で採取します。
Q2. なぜNIPTの採血は本数が多いのですか?
NIPTは高精度な遺伝学的検査であり、十分な量のccfDNAが必要だからです。医療機関によって本数の目安は異なります。
Q3. 採血した血液はどのくらいの期間、有効ですか?
専用チューブによりccfDNAの分解は抑えられますが、検体は速やかに検査機関へ運ばれ、分析されます。ご自身で保管する必要はありません。
Q4. NIPTの結果はどれくらいで分かりますか?
ヒロクリニックNIPTでは、国内の検査機関(東京衛生検査所)で分析しています。最短2〜5日で結果をご報告可能です。
Q5. PAXgene Blood ccfDNA Tubeは、がんの検査でも使われるのですか?
製品自体はリキッドバイオプシーなど、がん研究分野でも使われています。ただし、ヒロクリニックNIPTでの使用は産科領域のNIPT検査に限られます。
Q6. 採血のタイミングで気をつけることはありますか?
NIPTは心拍確認後の早い時期から受検可能です。週数や体調について不安がある場合は、予約前にご相談してください。
Q7. 双子でもPAXgene Blood ccfDNA Tubeを使ったNIPTは受けられますか?
採血の方法自体は、単胎・多胎で変わりません。ただし双子の場合、検査結果の解釈がやや複雑になります。事前のカウンセリングで詳しく説明します。
Q8. 万が一、陽性判定だった場合の費用サポートはありますか?
ヒロクリニックNIPTでは、羊水検査費用の補助制度を用意しています。プランに応じて、最大30万円まで補助されます。
Q9. 検体はどこで分析されるのですか?海外に送られることはありますか?
検体は、国内の検査機関(東京衛生検査所)で分析されます。海外への検体輸送は行っていません。
PAXgene Blood ccfDNA Tubeは、目立たないけれど大切な存在。NIPTの精度を、裏側で支える役割を担っています。仕組みを知ることで、採血への不安が少し和らぐはずです。
NIPTの受検を検討している方は、まず無料相談やプラン診断から始めてみてください。ご自身に合った検査プランが見えてきます。
監修者
岡 博史(おか ひろし)
医療法人社団福美会 ヒロクリニック 統括院長です。Labo Director(ラボディレクター)でもあります。
慶應義塾大学医学部卒業後、日本とアメリカの医師国家試験に合格しました。臨床研修後2年で医学博士を取得しています。
日本に20人ほどしかいないラボディレクター資格を保有し、世界最高峰のNIPT提供を目指しています。
PAXgene Blood ccfDNA Tubeを使用した出生前親子鑑定では、妊婦の血液から胎児のDNAを安全・非侵襲的に採取可能。高精度な結果と安心のプロセスで、妊娠中でも正確な親子関係の確認が可能です。
日本皮膚科学会 皮膚科専門医/日本医師会 産業医/東京衛生検査所 指導監督医
この記事は、 ヒロクリニックNIPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。

