体外受精とは?年齢別に体外受精の妊娠確率を解説します【医師監修】

体外受精とは?

これから妊活をするにあたって不妊治療の体外受精を行う選択肢が生まれる可能性があります。 ただ、体外受精で本当に妊娠出来るのか気になる人もいるのではないでしょうか?今回の記事では、体外受精とは何か、年齢別の妊娠確率など気になることを解説します。

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体外受精とはどのような不妊治療?

体外受精とは、体外に取り出した女性の卵子と男性の精子を採取し、培養液の中で一緒にすることで受精させ、無事に形成された受精卵を女性の子宮に戻して着床を促す治療法です。

体外受精を行う方法として顕微授精法と胚移植法が挙げられます。

顕微授精法とは採取した精子と卵子を受精させる際に、顕微鏡で確認しながら卵子に精子を注入する方法です。

胚移植法は体外受精を行った後に子宮内に戻す一連の流れを指します。

この方法を必要とするのは何らかの原因によって不妊症になってしまったケースで、基本的にタイミング療法や人工授精などの不妊治療を行ってもなお効果が見られない時に行います。

不妊症は女性に多いイメージがありますが、男性も不妊症になるケースがあるので、男女両方とも不妊の原因がないか調べることが大切です。なお、大まかな流れは以下の通りです。

  1. 卵胞を育てる
  2. 排卵を促す
  3. 採卵する
  4. 精子を採取して卵子と受精させる
  5. 胚移植を行う
  6. 妊娠判定
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体外受精と人工授精の違いは?

体外受精と人工授精は似て非なるものです。

人工授精は不妊症の治療方法の一つで、男性から精液を採取して女性の子宮内に直接注入し、体内で受精させる方法です。

体外受精は人工授精でも妊娠しなかった場合に行われる治療法なので、基本的に人工授精の結果次第で必要になるかどうかが決まります。

人工とはいっても体外受精よりも自然な方法で受精できるようにするための方法であり、あくまで受精するサポートをするようなものです。ただし、体外受精と比べると妊娠できる確率が低いので注意が必要です。

【年齢別・体外受精の妊娠確率】何人に1人が成功する?

体外受精は人工授精よりも妊娠する確率が高いとされていますが、実際に何人に1人が成功するのか気になる人も多いのではないでしょうか?年齢によって妊娠できる確率も変わってくるので、どのくらいの確率で妊娠できるのか知っておくことが大切です。

それでは、年齢別に妊娠できる確率についてご説明しましょう。

25歳~29歳 体外受精の妊娠確率

25歳~29歳の妊娠確率は、約40%以上です。

一見すると低いように感じられるかもしれませんが、体外受精を行う年齢としては一番高い確率です。基本的に早めに行った方が良いと推奨されているほどなので、体外受精に臨むのであれば早めに産婦人科等を受診した方が良いでしょう。

30歳~34歳 体外受精の妊娠確率

30歳~34歳の妊娠確率は、約35%~40%以上です。

この年代は卵子や精子の質が問われるので、少し確率が下がります。ですが、まだまだ妊娠できる確率は高いと言えるでしょう。

35歳~39歳 体外受精の妊娠確率

35歳~39歳の妊娠確率は、約25%~30%以上です。

この年代は35歳を過ぎたあたりから急激に卵子や精子の質が下がる可能性があるため、それに伴って妊娠できる確率も低くなります。

特に35歳までに一度も妊娠できなかった場合は、卵子や精子の検査を兼ねた体外受精を勧められる可能性が高いでしょう。

40歳~44歳 体外受精の妊娠確率


40歳~44歳の妊娠確率は、約10%~20%です。

この年代は、卵子を採取しようとしてもできない可能性があります。卵子が採取できなければ体外受精そのものができないですし、たとえ採取できたとしても着床する確率が低いので、妊娠できる確率もグッと下がってしまうでしょう。

45歳~49歳 体外受精の妊娠確率

45歳~49歳の妊娠確率は、5%未満です。

特に妊娠できる確率が低いのは、以下の原因が考えられます。

  • 卵子が採取できない
  • ホルモンを投与しても卵子が大きくならない
  • 卵胞が大きくなっても卵子が入っていない

これらの要因があるため、成功する確率は非常に低いといえるでしょう。

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体外受精の施行回数が増えるごとに妊娠確率が下がるのは本当?

結論から言えば、基本的に3回~4回まで施行回数を増やしても妊娠する確率は下がらないとされています。

したがって着床しなければ4回目まで体外受精を試みることができますが、それ以上試しても妊娠しない場合は卵子や精子、子宮に何らかの問題があるかもしれません。

体外受精で、双子を妊娠する確率が高いのは本当?

双子の妊娠確率が上がるとされているのは、複数の胚移植を行うことによるものとされているからです。双子を授かりたかった夫婦からすれば願ったり叶ったりかもしれませんが、多胎妊娠は赤ちゃんが低体重で生まれてきたり、早産だったり、母体への負担が大きくなったりするので注意しましょう。

自然妊娠と体外受精妊娠で、流産する確率に差はある?

基本的に体外受精で流産する確率は約20%程度だとされています。一方の自然妊娠で流産する確率は約15%程度だとされているので、わずかではありますが自然妊娠の方が流産する可能性が低いでしょう。

人工授精と体外受精で、流産する確率に差はある?

結論から言えば、人工授精と体外受精で流産する確率はそこまで大きな差はないとされています。人工授精よりも体外受精の方が妊娠しやすい以上、妊娠できる確率で考えれば体外受精の方がおすすめできるでしょう。

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体外受精を受ける時の注意点

体外受精を受ける時の注意点は、以下の通りです。

卵巣過剰刺激症候群

これは卵巣を刺激して排卵しやすくさせるために薬を使うことによって発生するリスクです。卵巣が膨れ上がったり増加しすぎたホルモンの作用によって腹水や胸水が溜まりやすくなってしまいます。

卵巣過剰刺激症候群になる可能性は低いですが、重症化すると血栓症や腎不全などの病気を発症する可能性があるので注意が必要です。もしもお腹が張ったり痛みや吐き気、尿が少ないなどの症状が現れたらすぐに医師に相談しましょう。

卵子の採取で出血や感染する可能性がある

体外受精を行う際に卵子を採取する必要性がありますが、まれに出血多量になったり膣内の細菌が骨盤内に侵入して発熱を初めとする感染症の症状が発生したりする可能性があります。出血多量になった場合は輸血や開腹手術が必要になる時もあるでしょう。これらのリスクを予防するために抗生剤が投与されることもあります。

保険が適用されない

体外受精は基本的に保険が適用されないので、診療費が全額自己負担になります。1回で無事に着床されれば最小限の負担で済みますが、複数回受ける場合は予算に注意しましょう。

まとめ

体外受精は人工授精などを行っても妊娠できなかった場合の不妊治療法になります。

必ずしも妊娠できるとは限りませんが、人工授精よりも妊娠できる確率が上がるので夫婦で相談して行うか決めましょう。ただ、決めるなら早めに行うのがおすすめです。年齢を重ねるほど妊娠できる確率が減ってしまうため、無事に妊娠するためにも早めに受けることが望ましいでしょう。

無事に妊娠する事ができましたら、赤ちゃんに染色体異常の可能性がないか確認するために、NIPT(新型出生前診断)を是非ご検討ください。

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NIPT(出生前診断)とは
新型出生前診断(NIPT)とは、「お母さんから採血した血液から胎児の、21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー(エドワーズ症候群)、1...

【参考文献】

これから妊活をするにあたって不妊治療の体外受精を行う選択肢が生まれる可能性があります。 ただ、体外受精で本当に妊娠出来るのか気になる人もいるのではないでしょうか?今回の記事では、体外受精とは何か、年齢別の妊娠確率など気になることを解説します。

NIPT(新型出生前診断)について詳しく見る

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記事の監修者

川野 俊昭先生

川野 俊昭先生

ヒロクリニック博多駅前院 院長
日本産科婦人科学会専門医

産婦人科医として25年以上、主に九州で妊婦さんや出産に向き合ってきた。経験を活かしてヒロクリニック博多駅前院の院長としてNIPT(新型出生前診断)をより一般的な検査へと牽引すべく日々啓発に努めている。

略歴

1995年 九州大学 医学部卒業
1995年 九州厚生年金病院 産婦人科
1996年 九州大学医学部付属病院 産婦人科
1996年 佐世保共済病院 産婦人科
1997年 大分市郡医師会立アルメイダ病院 産婦人科
1998年 宮崎県立宮崎病院 産婦人科 副医長
2003年 慈恵病院 産婦人科 医長
2007年 日本赤十字社熊本健康管理センター診療部 副部長
2018年 桜十字福岡病院 婦人科
2020年 ヒロクリニック博多駅前院 院長

資格

日本産科婦人科学会専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
日本スポーツ協会公認 スポーツドクター
厚生労働省認定臨床研修指導医
日本抗加齢医学会専門医

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