妊娠初期の症状は?赤ちゃんの状態は?どんな過ごし方をしたらいいの?【医師監修】

妊娠初期

妊娠初期の症状や過ごし方について解説。妊娠初期の症状とともに不安が募ることもあると思います。胎児の状態に不安がある高齢出産の妊婦さんはまず採血検査新型出生前診断(NIPT)を行うことをお勧めします。

妊娠したら15週目までに
NIPTを検討しましょう

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NIPTを検討しましょう

妊娠初期の症状とは?

まず、妊娠初期とは4週~15週目(2か月から4か月)のことをいいます。

症状には個人差がありますが、よく現れる症状を下記に表してみました。

  • 月経の遅れ
  • 乳房の張り、痛み
  • 身体のほてり、だるさ
  • 嗅覚、味覚の変化
  • つわり
  • 精神的に不安定(イライラ、抑うつ、涙もろいなど)
  • 眠気
  • 頻尿
  • 便秘
  • 腰痛
  • おりものが増える

妊娠周期は最終月経の初日を妊娠0週0日として数えます。つまり妊娠0週は月経の最中ということになります。受精卵が着床して妊娠が成立する頃は妊娠2~3週目とカウントされます。次の月経予定日が4週目となるため、4週目頃から月経の遅れで妊娠に気付き始める人が出てきます。妊娠検査薬は月経予定日の1週間後(妊娠5週目)から可能とされています。

妊娠初期にはプロゲステロンとエストロゲンというホルモンが増加します。プロゲステロンとエストロゲンは妊娠を継続するにあたって重要なホルモンですが、このホルモンが原因で妊娠初期の様々な症状が出現すると言われています。

プロゲステロンは月経前症候群(PMS)を引き起こすホルモンとも言われています。プロゲステロンが急激に増加する妊娠初期にはPMSに似たような症状、乳房の張り、痛み、強い眠気、疲れやすさ、だるさ、といった身体的な症状や抑うつ気分、イライラ、不安感、涙もろいといった精神的な症状を引き起こします。

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妊娠初期にはプロゲステロンにより妊娠を維持するため高温期が続くためこれがほてり、だるさと感じるようです。

つわりは代表的な兆候の一つです。妊娠5週~6週から始まり8~10周ごろにピークを迎え12週~16週頃から症状が軽減することが多いようです。

エストロゲンはおりものを増加させる作用があります。一般的には妊娠週数が進むほど水っぽいおりものが増える傾向にあります。

妊娠初期から子宮と赤ちゃんは日々大きくなっていくため、膀胱が圧迫されて膀胱の容量が小さくなり、尿意が強く起こることがあります。また体内の水分が増加し腎臓の機能が高まるために、尿量が増え回数も増加します。

妊娠が確立し子宮が大きくなり始める時期から腰痛が起こりやすくなります。これはリラキシン、エストロゲン、プロゲステロンというホルモンが出産に備え骨盤の関節や靭帯を緩めるためと考えられます。仙腸骨の靭帯、恥骨結合などが緩み、背中や腰の筋肉に負担がかかり痛みが生じます。

妊娠中はプロゲステロンの影響で腸の動きが悪くなります。このホルモンが筋肉の弛緩を起こし、腸の動きが低下し便が硬い、ガスが出やすいなどの症状が出現し、また赤ちゃんが心配で強くいきめない、頻尿のため水分の摂取量が減ってしまった、などが便秘の原因となることがあるようです。週数が進むにつれて子宮が大きくなることで大腸を圧迫することも便秘の原因の1つです。必要に応じて便秘薬が必要になります。

妊娠初期にはホルモンバランスの変化で精神的に不安定になることがあります。ちょっとしたことが心配になったり、不安となったりするものです。妊娠期には生理的な反応で赤ちゃんの命を脅かすことへの警戒心が高まります。高齢出産、不妊治療や過去の妊娠に喪失体験がある妊婦さんは不安が一層高まります。

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近年では胎児診技術の発展で早期段階で赤ちゃんの状況を知ることができるようになりました。その種類はエコー検査と呼ばれる超音波検査、新型出生前診断(NIPT)などの採血にて行う検査、腹部に針を刺して行う繊毛検査、羊水検査などがあります。

出生前検査の種類と特徴

妊娠初期赤ちゃんの状態は?お母さんの子宮の大きさはどれくらい?

赤ちゃんは妊娠初期の4か月で身体の部位がほぼできあがります。

妊娠2か月(4週~7週)

身長0.4cm~1.2cm 体重1g~4g

頭、胴体、手足の区別がつくようになり、目、耳、口、歯ができ始め。中枢神経系や心臓、肺の形成が始まります。6週ごろから超音波検査で心拍が確認できるようになります。

お母さんの子宮は鶏卵よりも少し大きめ(8~9cm)まで成長します。

※非妊娠時の子宮の大きさは鶏卵大(6~8cm)

妊娠3か月(8週~11週)

身長1.8cm~6cm 体重5~12g

手足の指が分かれ、超音波検査で手足の動きが確認できることもあります。3か月ごろには超音波検査で心臓の音が確認できるようになります。赤ちゃんは肝臓で血をつくり始めます。

お母さんの子宮はガチョウの卵大(9×6cmぐらい)~女性の握りこぶし大まで成長

妊娠4か月(12週~15週)

身長15~16cm 体重100g

内臓がほぼ完成し、機能も発達し始めます。超音波検査でおしっこをしているのを確認できる場合もあります。胎児は羊水の中を自由に動き回るようになり、性別の区別ができるようになります。この時期から産毛が生え始めます。4か月の終わりごろには胎盤がほぼ完成しへその緒から栄養を吸収できるようになります。

お母さんの子宮は男性の握りこぶし~新生児の頭の大きさ程まで成長

妊娠初期の過ごし方は?

基本的に妊娠が順調であれば、日常生活や仕事、家事に差し支えはありません。赤ちゃんの成長が活発な時期なので疲れを感じたり、だるさを感じたときには無理せずに休むようにしましょう。

またつわりや疲労感、眠気などで辛いときはパートナーの協力を得たり、休みながらゆっくり行い、お腹や腰に力の入る動作や重いものを持つことは控えましょう。

つわりの原因や予防は医学的に未だにわからないといわれていますが、一般的には空腹時、満腹時、疲れたときなどに起こりやすい症状と言われています。食べられるときに食べられるものを少しずつ食べましょう。またつわりがある時は温かいにおいのある食事に敏感に反応して吐き気や嘔吐を引き起こすことが多いといわれています。冷たい食べ物がお勧めです。

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つわりで嘔吐をして胃酸に歯が触れると、歯が溶けやすくなります。またつわりの時期には歯ブラシや歯磨き粉が嘔吐を誘発するため、歯磨きの回数が減ったり歯の清潔が保ちにくくなり、その結果虫歯になりやすくなります。虫歯予防には歯ブラシが大切ですが、どうしても難しい時には口をゆすぐだけでもいいので、口の中の清潔を保つようにしましょう。

運動は負担が掛かるものを避け、散歩などの軽い適度な運動をお勧めします。

妊娠がわかったら早めに職場へ報告しましょう。つわりで身体が思うように動かず仕事に支障が出てくることもあるでしょう。そのような時は身体に負担が少ない業務へ変更や時差出勤へ変更などが可能な場合があるので職場へ相談、制度の確認をしてみてください。

妊娠中には薬やエックス線検査に注意が必要です。産婦人科以外に受診するときや薬を購入するときには妊娠していることを必ず伝えるようにしましょう。

15週には胎盤がほぼ完成し、つわりが落ち着き安定期に入ります。気分転換の外出、運動なども良いでしょう。

赤ちゃんの状態が不安、赤ちゃんの状態を早く知りたい、高齢出産で不安がある妊婦さんはまず採血の検査から行ってみてもよいかもしれません。新型出生前診断(NIPT)妊娠10週目から最短4日、最長7日で結果が出ますので不安な気持ちの解消の一つの手段となるでしょう。

おわりに

妊娠初期の症状は人によって様々です。症状を知りうまく付き合っていくことが大切です。

不安がある時は医療機関で相談してみることが良いでしょう。

症状とうまく付き合いよりよいマタニティライフをお過ごしください。

出展資料

妊産婦メンタルヘルスケアマニュアル公益社団法人 日本産婦人科医会 2017

Babyプラス 公益社団法人 日本産婦人科学会

妊娠初期の症状や過ごし方について解説。妊娠初期の症状とともに不安が募ることもあると思います。胎児の状態に不安がある高齢出産の妊婦さんはまず採血検査新型出生前診断(NIPT)を行うことをお勧めします。

NIPT(新型出生前診断)について詳しく見る

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記事の監修者

白男川 邦彦先生

白男川 邦彦先生

ヒロクリニック名古屋駅前院 院長
日本産婦人科学会専門医

産婦人科専門医として40年近くにわたる豊富な経験を持ち、多くの妊婦さんとかかわる。
現在はヒロクリニック名古屋駅前院の院長としてNIPTの検査担当医を行う一方、全国のヒロクリニック各院からのオンラインで妊婦さんの相談にも乗っている。

経歴

1982年 愛知医科大学付属病院
1987年 鹿児島大学附属病院 産婦人科
1993年 白男川クリニック 院長
2011年 かば記念病院
2019年 岡本石井病院
2020年 ヒロクリニック名古屋駅前院 院長

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