PMSと妊娠初期症状の違いと妊娠時期の過ごし方【医師監修】

妊娠初期

妊娠によって体内では大きな変化が起こります。妊娠初期はホルモンバランスの急激な変化に妊婦さんの心と身体はゆらぎ、イライラや不安などを抱える方も少なくありません。PMSにも似た妊娠初期の症状とその違い、妊娠期間の過ごし方を医師が解説します。

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はじめに

妊娠を待ち望んでいた方にとって、医師からの妊娠成立の告知は大変喜ばしいことでしょう。しかし、同時に流産や早産、胎児の健康状態など大きな不安を感じる方も少なくありません。

妊娠初期はホルモンバランスに急激な変化が生じ、身体的・精神的に大きな影響を与えます。個人差はありますが、おもな妊娠初期の精神的な症状はイライラや気分の落ち込みなどが起こりやすく、身体的な症状では倦怠感や乳房の張り感、腹痛などが挙げられます。

これらの妊娠初期の症状はPMS(月経前症候群)に似た症状となり、どちらもプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響によるものとされますが、妊娠初期の症状とPMSには明確な違いがあります。

この記事では妊娠初期の症状とPMSの違い、妊娠超初期から妊娠初期の間の過ごし方についてを解説いたします。多くの妊婦さんが体験する不安定な時期を知り、ストレスの少ない健やかな妊娠期間を過ごしましょう。

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妊娠超初期の症状とPMSの違いとは

妊娠超初期とは医療用語ではなく最終月経から妊娠(着床)成立の期間となり、一般的に妊娠2週~3週目のことをいいます。妊娠超初期症状とは着床前後に生じる症状を表し、身体のほてりや着床時におこる少量の出血など、PMSと似た症状が現れます。

妊娠超初期に起こる着床出血は、妊婦さん全員に起こるものではありません。また出血量はごく少量で、出血期間も1~3日ほどと短いとされています。PMSはその後、月経となるため塊のような経血が出ることもありますが、着床出血ではそのような出血はありません。

妊娠初期の症状とPMSの違いとは

妊娠初期とは4週~15週目(2か月から4か月)のことをいいます。

妊娠初期の症状には個人差がありますが、よく現れる症状は下記の通りです。なおPMSと似ている症状が多くみられるのはプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響によるものといわれています。

  • 月経の遅れ
  • 乳房の張り、痛み
  • 身体のほてり、だるさ
  • 嗅覚、味覚の変化
  • つわり(吐き気・嘔吐)
  • 精神的に不安定(イライラ・抑うつ・涙もろいなど)
  • 眠気
  • 頻尿
  • 便秘
  • 腰痛
  • おりものが増える

妊娠週数は最終月経の初日を妊娠0週0日として数えます。つまり妊娠0週は月経の最中ということになります。受精卵が着床して妊娠が成立する頃は妊娠2~3週目とカウントされます。次の月経予定日が4週目となるため、4週目頃から月経の遅れで妊娠に気づく方も多いでしょう。妊娠検査薬は月経予定日の1週間後(妊娠5週目)から検査可能とされています。

妊娠初期にはプロゲステロンとエストロゲンというホルモンが増加します。プロゲステロンとエストロゲンは妊娠を継続するにあたって重要なホルモンですが、このホルモンが原因で妊娠初期の様々な症状が現れると言われています。

プロゲステロンはPMSを引き起こすホルモンとも言われています。プロゲステロンが急激に増加する妊娠初期にはPMSに似たような症状、乳房の張り、痛み、強い眠気、疲れやすさ、だるさ、といった身体的な症状や抑うつ気分、イライラ、不安感、涙もろいといった精神的な症状を引き起こします。

妊娠初期にはプロゲステロンにより妊娠を維持するため高温期が続くためこれがほてり、だるさと感じるようです。

妊娠初期症状とPMSの違い

妊娠初期とPMSの違いとは、PMSであればすぐに月経が始まりPMS症状は治まります。しかし妊娠初期の症状であれば、その後はつわりなど妊娠症状へと移行します。

つわりは代表的な妊娠症状の一つです。個人差はありますが、妊娠5週~6週から始まり8週~10週頃にピークを迎え12週~16週頃から症状が軽減することが多いようです。

エストロゲンはおりものを増加させる作用があります。一般的には妊娠週数が進むほど水っぽいおりものが増える傾向にあります。

妊娠初期から子宮と赤ちゃんは日々大きくなっていくため、膀胱が圧迫されて膀胱の容量が小さくなり、尿意が強く起こることがあります。また体内の水分が増加し腎臓の機能が高まるために、尿量が増え回数も増加します。

妊娠が確定し子宮が大きくなり始める時期から腰痛が起こりやすくなります。これはリラキシン、エストロゲン、プロゲステロンというホルモンが出産に備え骨盤の関節や靭帯を緩めるためと考えられます。仙腸骨の靭帯、恥骨結合などが緩み、背中や腰の筋肉に負担がかかり痛みが生じます。

妊娠期間はプロゲステロンの影響で腸の動きが悪くなります。このホルモンが筋肉の弛緩を起こし、腸の動きが低下し便が硬い、ガスが出やすいなどの症状が出現し、また赤ちゃんが心配で強くいきめない、頻尿のため水分の摂取量が減ってしまった、などが便秘の原因となることがあるようです。週数が進むにつれて子宮が大きくなることで大腸を圧迫することも便秘の原因のひとつです。妊娠期間の便秘は自己判断で市販薬などを使用せず、必ず医師へ相談しましょう。

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妊娠初期に検査が可能なNIPT(新型出生前診断)

妊娠初期はホルモンバランスの変化により、多くの妊婦さんが精神的に不安定になる傾向にあります。できる限り生活環境を整え、日々を穏やかに過ごすことが大切です。また高齢妊娠の場合、胎児の染色体異常症リスクが上昇し、それが流産や早産の原因となることも少なくありません。

近年では妊娠初期に胎児の染色体異常症リスクの可能性を検出することができます。NIPT(新型出生前診断)であれば、母体採血のみで胎児の染色体異常症リスクを調べることが可能であり、絨毛検査や羊水検査など、これまでの出生前診断のように母体や胎児への侵襲(ダメージ)が少ない検査です。NIPT(新型出生前診断)は妊娠10週0日と妊娠初期より検査を行うことができます。赤ちゃんの健康状態や流産などが不安でそれが大きなストレスとなるようであれば、検査を検討することも選択肢のひとつと言えるでしょう。

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妊娠初期赤ちゃんの状態は?お母さんの子宮の大きさはどれくらい?

妊娠が成立し、胚から胎児へと日々成長する赤ちゃんは、妊娠初期の4か月で身体の部位がほぼできあがります。

妊娠2か月(4週~7週)

身長 約0.4cm~1.2cm 体重 約1g~4g

頭や胴体、手足の区別がつくようになり、目・耳・口・歯ができ始めます。中枢神経系や心臓、肺の形成が始まります。6週ごろから超音波検査で心拍が確認できるようになります。

お母さんの子宮は鶏卵よりも少し大きめ(8~9cm)まで成長します。

※非妊娠時の子宮の大きさは鶏卵大(6~8cm)

妊娠3か月(8週~11週)

身長 約1.8cm~6cm 体重 約5~12g

手足の指が分かれ、超音波検査で手足の動きが確認できることもあります。3か月ごろには超音波検査で心臓の音が確認できるようになります。赤ちゃんは肝臓で血液をつくり始めます。

お母さんの子宮はガチョウの卵大(9×6cm)~大人の握りこぶし大まで成長します。

妊娠4か月(12週~15週)

身長15~16cm 体重100g

内臓がほぼ完成し、機能も発達し始めます。超音波検査で赤ちゃんがおしっこをしているのを確認できる場合もあります。胎児は羊水の中を自由に動き回るようになり、性別の区別ができるようになります。この時期から産毛が生え始めます。4か月の終わりごろには胎盤がほぼ完成し、へその緒から栄養を吸収できるようになります。

お母さんの子宮は男性の握りこぶし~新生児の頭の大きさ程まで成長します。

妊娠初期の変化

妊娠初期の過ごし方は?

【家事・仕事・運動】基本的に妊娠が順調であれば日常生活や仕事、家事に差し支えはありません。赤ちゃんの成長が活発な時期なので疲れを感じたり、だるさを感じたときには無理せずに休むようにしましょう。

また、つわりや疲労感、眠気などで辛いときはパートナーや家族の協力が大切です。家事や仕事は休みながらゆっくり行い、お腹や腰に力の入る動作、重いものを持つことは控えましょう。

つわりの原因や予防は医学的に未だ全てが解明されていません。つわりは一般的には空腹時、満腹時、疲れたときなどに起こりやすい症状と言われています。食べられるときに食べられるものを少しずつ食べましょう。なお運動は負担が掛かるものを避け、散歩など適度に身体を動かしましょう。

【食事】つわりがある時は、温かく匂いのある食事に敏感に反応して、吐き気や嘔吐を引き起こすことが多いと言われています。匂いの少ない冷たい食べ物など、工夫した食事を無理なく食べると良いでしょう。

【口腔衛生】つわりで嘔吐をして胃酸に歯が触れると、歯のエナメル層が溶けやすく酸蝕症を引き起こすとされています。また、つわりの時期には歯ブラシや歯磨き剤が嘔吐を誘発するため、歯磨きの回数が減ったり歯の清潔が保ちにくくなり、その結果虫歯になりやすくなります。虫歯予防には歯磨きが大切ですが、どうしても難しい時には口をゆすぐだけでもいいので、口の中の清潔を保つようにしましょう。

【服薬など】妊娠中には服薬やエックス線検査に注意が必要です。産婦人科以外を受診する際や、市販薬を購入する際には、妊娠していることを必ず伝えるようにしましょう。

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より健やかな妊娠期間のためにできること

妊娠15週には胎盤がほぼ完成し、安定期へと入ります。つわりなどの妊娠症状も落ち着くため、気分転換の外出や軽い運動などを楽しむと良いでしょう。

また妊娠初期に赤ちゃんの健康状態を知ることで、安心して妊娠期間を過ごす妊婦さんも少なくありません。ヒロクリニックNIPTでは妊婦さんの年齢などを問わず、妊娠10週0日より検査が可能なNIPT(新型出生前診断)を行なっております。

NIPT(新型出生前診断)は母体血液のみで、赤ちゃんの染色体異常症や先天性疾患リスクの検出が可能です。ヒロクリニックNIPTは検体検査を国内にある東京第二衛生検査所にて行なっております。採血時よりバーコードで一括管理されるため、輸送時の検体取り違えといった人為的ミスは非常に少ないと言えるでしょう。

ヒロクリニックNIPTによるNIPT(新型出生前診断)の検査結果は、採血から通常2~5日(一部の院および連携施設の場合は通常3~6日以内)でお届けします。なお、連携施設を除くヒロクリニックNIPT各院では、特急便オプションをご利用いただけます(採血から2~3日以内にお届け)。少しでも早く、妊婦さんの不安が軽減されるよう、赤ちゃんの染色体異常症やNIPT(新型出生前診断)について真摯にお答えいたします。NIPT(新型出生前診断)に精通した医師やスタッフが在籍するヒロクリニックNIPTへ、ぜひ一度ご相談くださいね。

NIPT(新型出生前診断)とはどういう検査?
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【参考文献】

妊娠によって体内では大きな変化が起こります。妊娠初期はホルモンバランスの急激な変化に妊婦さんの心と身体はゆらぎ、イライラや不安などを抱える方も少なくありません。PMSにも似た妊娠初期の症状とその違い、妊娠期間の過ごし方を医師が解説します。

NIPT(新型出生前診断)について詳しく見る

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記事の監修者

川野 俊昭先生

川野 俊昭先生

ヒロクリニック博多駅前院 院長
日本産科婦人科学会専門医

産婦人科医として25年以上、主に九州で妊婦さんや出産に向き合ってきた。経験を活かしてヒロクリニック博多駅前院の院長としてNIPT(新型出生前診断)をより一般的な検査へと牽引すべく日々啓発に努めている。

略歴

1995年 九州大学 医学部卒業
1995年 九州厚生年金病院 産婦人科
1996年 九州大学医学部付属病院 産婦人科
1996年 佐世保共済病院 産婦人科
1997年 大分市郡医師会立アルメイダ病院 産婦人科
1998年 宮崎県立宮崎病院 産婦人科 副医長
2003年 慈恵病院 産婦人科 医長
2007年 日本赤十字社熊本健康管理センター診療部 副部長
2018年 桜十字福岡病院 婦人科
2020年 ヒロクリニック博多駅前院 院長

資格

日本産科婦人科学会専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
日本スポーツ協会公認 スポーツドクター
厚生労働省認定臨床研修指導医
日本抗加齢医学会専門医

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