妊娠中のストレスによる胎児への影響【医師監修】

妊婦のストレス

妊娠中は普段なら気にならないことでもイライラしてしまったり、ちょっとしたことで泣いてしまったりと感情的になりやすい期間です。多くの妊娠中女性がストレスに感じることは体調に関すること、仕事に関すること、胎児に関することなどです。

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妊娠中にストレスになりやすいこと

妊娠中は普段なら気にならないことでもイライラしてしまったり、ちょっとしたことで泣いてしまったりと感情的になりやすい期間です。多くの妊娠中女性がストレスに感じることは体調に関すること、仕事に関すること、胎児に関することなどです。

体調に関すること

妊娠中は胎児に多くの血液と水分を届けるために、妊娠中女性の体は水分や栄養素をため込む体質になります。そのためむくみやすくなったり、便秘がちになったりしやすいです。むくみは体の中に古い水分が溜まった状態であり、便秘はいらない栄養素が溜まった状態ですので、ストレスの原因となります。

仕事に関すること

産休に入る前の仕事の引き継ぎがうまくいかなかったり、産休が思ったほど長くとれなかったりすると、仕事のストレスが増えてしまいます。出産準備や胎児の心配などに集中できないため大きなストレスになります。

胎児に関すること

妊娠中女性がもっともストレスに感じることは、胎児の発育への心配です。特に初産の女性は健康な子供を埋めるか、出産時にトラブルが起こったらどうすればいいのかなど次から次へと不安材料が持ち上がります。

また「気になることは何でも医師に相談していい」という状況が「どこまで相談していいのか」という悩みを生むこともあります。こうしたストレスが胎児に悪影響なのではないかという不安も、結果的にストレスを増やすことになってしまいます。

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妊娠中にストレスを感じやすい理由

妊娠中にストレスを感じやすくなるのは、妊娠により女性ホルモンのバランスが変化するからです。女性ホルモンは主にエストロゲンとプロゲステロンの2種類です。エストロゲンとプロゲステロンは交互に多く分泌され、それが妊娠していない時は生理周期になります。

しかし妊娠するとその周期のペースが遅くなります。初期は胎盤の発育を助けるエストロゲンが増え、後期は乳房や骨盤周辺への血液を多く送り届け、子宮内膜の形成を行うプロゲステロンが増えます。エストロゲンもプロゲステロンも気分の浮き沈みをさせてしまうため、妊娠中はストレスを感じやすいのです。(注1)

妊娠中のストレスによる胎児への影響

妊娠中に些細なことでストレスを感じたり、出産という人生で大きな出来事への不安などから緊張してしまったりするときに心配なのは胎児への影響です。妊娠中のストレスは胎児へどのような影響を与えるのか説明します。

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胎児への栄養供給

人はストレスを感じると自然に力んでしまうため、全身の筋肉が硬直状態になります。胎児への栄養は血液に含まれて血管を通って送られますが、この血管を動かしているのは筋肉運動です。ストレスで筋肉が硬直すると血流が悪くなり、胎児へ栄養が供給されにくくなる可能性があります。またストレスを感じると、自律神経が血管を縮めてしまうので、栄養が届きにくくなります。(注2)

早産や流産のリスク

妊娠中女性がストレスを感じると自律神経だけではなく、ホルモンにも影響を与えます。妊娠中の体作りは女性ホルモンが中心となるので、ストレスによりホルモンに悪影響が出ることはよくありません。胎児にへその緒から栄養が届きにくくなり、早産や流産してしまう可能性があります。(注3)

子宮が狭くなる

ストレスを感じると力が入るのは肩や手などですが、自然とお腹にも力が入っています。妊娠中にストレスで体に力が入ると、触ると分かるほどに下腹部の筋肉が固くなります。下腹部は丹田という空手などで体の軸をしっかりさせるために力を入れる部分があります。ストレスを感じたときは防御本能で戦闘態勢を取ってしまうため、下腹部に力が入ってしまうのです。

妊娠中のストレスと向き合う方法

ストレスは意識しないようにしようとすればするほど敏感になってしまうものですし、不安なことは考えないようにしようとすればするほど考えてしまうものです。妊娠中にストレスを感じないようにするのではなく、上手な向き合い方を知っておくと貯めこまなくなります。

ストレスを感じるのは仕方がないと受け入れる

妊娠や出産は女性にとって人生の中でも大きな出来事です。今まで自分を取り巻いていた環境が大きく変わり、生まれてはじめてすることの連続の生活が待っています。これに対して緊張しない人はいませんし、不安にならない人はいません。妊娠中のストレスは誰でも抱えるものなので「ストレスがあって当然」と受け入れると楽になります。

感情を爆発させる時間を作る

妊娠中の生活は定期的な検査があったり、出産準備があったり、仕事を続けていたりと時間に追われている女性も少なくありません。そうした忙しさも妊娠中のストレスに繋がってしまうので、1日に5分でも1週間に1時間でも感情を爆発させる時間を持つのがおすすめです。カラオケで大声で歌ったり、ドラマを見て号泣したりするとストレスを発散できます。

また感情を爆発させるのが苦手な場合は体を動かしましょう。ストレッチをしたり、ウォーキングをしたりすると凝り固まった筋肉がほぐれて自然とリラックスできます。

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新しい趣味をはじめる

産休に入ると家にずっといることが増えるので、1日中出産への不安やストレスなどを考えてしまいます。妊娠中のストレスと向き合うことも大切ですが、受け流す方法も用意しておくと気持ちが軽くなります。今まで時間がなくてできなかった新しい趣味に挑戦すると、気持ちが違う方向へ向くので妊娠中のストレスが緩和します。

妊婦グッズを活用する

妊娠中女性向けのグッズは多く発売されています。妊娠中のストレスで硬くなるお腹の筋肉を温めてほぐす腹巻、お腹が苦しいときに横になれる抱き枕、安心して飲めるカフェインレスの飲み物、肌に優しい下着などを活用すると、妊娠中のストレスを緩和できます。好きな色の妊婦グッズを選ぶとさらにストレス緩和の効果が期待できます。(注4)

NIPT検査をはじめとする検査を受ける

高齢出産や虚弱体質な女性の出産の場合は、これから生まれてくる自分の子供が健康かどうか不安で大きなストレスを感じてしまうことがあります。一般的な定期検診だけでは胎児の健康状態を把握しきれず不安という場合は、NIPT検査などの検査を受けるのがおすすめです。NIPT検査は、母体から採血をして胎児の染色体異常を調べる検査です。胎児に負担がかからないので、安心して受けることができます。

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妊娠初期と後期でストレス原因が違う

妊娠中のストレスは初期、中期、後期と時期によって原因が異なります。妊娠初期は慣れない妊婦生活そのものがストレスの原因になりやすく、中期はどんどん大きくなるお腹が原因で移動や行動などが制限されることがストレスの原因になりやすいです。そして後期は近づいてきた出産への不安が、そのままストレスになりやすいです。妊娠時期によってストレス解消法を変えるのが効果的です。

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まとめ

妊娠や出産は女性によってとても大きな出来事なので、今までにないストレスを感じたり、強い不安に襲われたりすることがあります。しかし妊娠中のストレスは誰でも感じるものなので、ストレスがあることそのものを否定せずに、冷静に向き合いましょう。

人に話を聞いてもらったり、趣味に没頭したりなど感情面での対処法と、NIPT検査を受けたり、医師に相談したりなど医療面での対処法を組み合わせるとストレス緩和が実現できます。

出典資料URL

注1:tps://www.jp.pampers.com/pregnancy/healthy-pregnancy/article/your-guide-to-all-the-pregnancy-hormones

注2:ttp://www.ee-life.net/hatena/killer.html

注3:https://trilltrill.jp/articles/1251953

注4:https://epark.jp/seven-and-i/article/maternity-goods-present

妊娠中は普段なら気にならないことでもイライラしてしまったり、ちょっとしたことで泣いてしまったりと感情的になりやすい期間です。多くの妊娠中女性がストレスに感じることは体調に関すること、仕事に関すること、胎児に関することなどです。

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記事の監修者

白男川 邦彦先生

白男川 邦彦先生

ヒロクリニック名古屋駅前院 院長
日本産婦人科学会専門医

産婦人科専門医として40年近くにわたる豊富な経験を持ち、多くの妊婦さんとかかわる。
現在はヒロクリニック名古屋駅前院の院長としてNIPTの検査担当医を行う一方、全国のヒロクリニック各院からのオンラインで妊婦さんの相談にも乗っている。

経歴

1982年 愛知医科大学付属病院
1987年 鹿児島大学附属病院 産婦人科
1993年 白男川クリニック 院長
2011年 かば記念病院
2019年 岡本石井病院
2020年 ヒロクリニック名古屋駅前院 院長

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