つわりが起きる原因って?期間や対処法について詳しく解説【医師監修】

悪阻

つわりとは一般的に、妊娠初期に現れる嘔吐を伴う吐き気といった体調の変化を指します。 多くの人がつわりを経験するものの、具体的な期間や症状は人により差があることが分かっています。 この記事では、つわりの原因・症状・期間・対策について詳しく解説していきます。

胎児の性別は
10週目でわかります

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つわりが起きる原因は解明されていない

つわりは50~80%と多くの妊婦さんが体験しますが、なぜつわりが起きるのかという原因は分かっていません。

  • 黄体ホルモン(プロゲステロン)が増えガスが溜まりやすくなり、吐き気や不快感を覚える
  • ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が脳の嘔吐中枢を刺激する
  • 妊娠中により体内のビタミンが不足することで代謝、血糖値、精神面に変化をもたらす

などが原因と考えられています。

また、環境の変化やストレスによる負荷で自律神経に影響を及ぼすといった外的な要素もつわりの一因とされていますが、依然としてその真相はベールに包まれています。

原因が分かっていないため、つわり自体を治すことは現時点はできません。

つわりが始まるのは一般的に5週目あたりから

いつからつわりが始まるかというと、一般的には妊娠5週目あたりの時期が多いです。

ただ、4週目からつわりの症状が現れたり、6週目以降からつわりが始まることもあったりするので個人差による面も大きいです。

妊娠期間は着床ではなく最終月経から数えるため、5週目だとまだ妊娠に気づいていないことも珍しくありません。

妊娠発覚→つわりスタートではなく、つわりの症状が出て妊娠が分かるケースも多いようです。

つわりのピークは8週~10週あたり

つわりが最も重くなるのは、妊娠8週~10週頃だとされています。

この頃は、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の分泌量がピークを迎えるため、つわりの症状も重くなり「きつい」「辛い」と感じやすくなります。

もちろんつわりは妊娠中ずっと続くわけではなく、妊娠15週を迎えるころには症状が落ち着く人が多いようです。

まれに妊娠後期や産直前までつわりが続く人もいますので、平均より長くつわりがあっても過度に不安になる必要はありません。

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つわりの症状は個人差が大きい

わりの症状は吐き気や嘔吐といった消火器系の症状が出ることが多いです。

  • 吐きづわり
    →何か食べると吐き気を覚えて嘔吐してしまう
  • 食べつわり
    →何か食べていないと気持ち悪くなる
  • 嗅覚/味覚の変化
    →妊娠前と食べ物の好みが変わったり、匂いに対して敏感になったりする

などが主なつわりの症状ですが、慢性的な眠気(眠りづわり)や唾液の増加(よだれづわり)など人によりバラつきがあります。

朝の空腹時に症状が出やすい傾向がありますが症状の程度も十人十色で、いつもと変わらず過ごせる人もいれば、中には入院が必要となるほど重症化してしまう人もいます。

つわりが悪化すると妊娠悪阻になることも

妊娠悪阻とは、一般的なつわりとは異なり吐き気・嘔吐が極めて強くなる症状です。

脱水や体重減少が認められますが、こちらも原因は分かっていません。

妊娠悪阻になると飲食で栄養や水分を補給することが困難になるため、入院し点滴を打ち、脱水症状が収まってから経口での栄養補給を行います。

1日に何度も嘔吐して体重が減少している場合、なるべく速い段階で医師と相談して対処方針を決めましょう。

胎児だけでなく母体の健康にも影響しかねないので、絶対に自己判断で無理をしないでください。

つわり対策・症状軽減方法

つわりの症状を少しでも軽くしたり、和らげるための対策について見ていきましょう。

食事

食事が思うように食べられない場合無理して食べると吐き気を催す可能性が高いので、その時に食べられそうなものを少しずつ食べるようにしましょう。

ジャンクなものが食べたくなったり、食べないと気持ち悪くなったりする場合も、胃腸に負荷をかけすぎないように一度に食べる量を小分けにすることをおすすめします。

電解質のバランスが崩れると体調に影響が出る恐れもありますし、嘔吐が多いと脱水のリスクも高まるので、スポーツドリンクなどを利用して水分補給は意識して行ってください。

無糖の炭酸水、レモン水などは気分もさっぱりして、食欲不審で気持ち悪い時でも口にしやすいようです。

栄養補給のためにサプリメントを利用したい場合は、かかりつけ医と相談しながら決めてください。

身の回り

妊娠初期は平時よりも感覚が敏感になっています。

妊娠初期でお腹が目だっていなかったとしても、服の締め付けなどで気分が悪くなることもあるため、マタニティ服などのゆったりとした服を着用しましょう。

楽な姿勢でリラックスすることが大切なので座椅子や大きなクッション、抱き枕など体を支えるグッズなどもおすすめです。

日常生活の過ごし方

体内の環境が大きく変わっていく時期なので、とにかく無理をせずゆっくりしましょう。

ただ、症状が軽い時はお散歩など少しでも外出するのも気分転換になりますよ。

外に出かけるのが難しい場合は、バルコニーなどで日に当たるのもリフレッシュになります。

好きな音楽をきいたり、配信サービスで映画やドラマを見たりするのも家の中にいながら気を紛らわすのに役立ちます。

NIPT(新型出生前診断)とは?

つわりの時期にはご本人の体調はもちろん、お腹の中の赤ちゃんの状態について不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。

出産前に赤ちゃんの体について知っておきたいと考える方も増えてきています。

NIPT(新型出生前診断)は、妊娠10週目以降から先天性の染色体異常を検査できる方法です。

妊婦さんから採取した血液からDNA分析するため精度が高く、従来の絨毛検査や羊水検査と比べて母体への負担も少ないのが特徴です。

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一口につわりと言っても症状や程度、期間、有効な対策は人それぞれ違います。

本記事でご紹介した内容が、つわり期間の対策や工夫に役立てば幸いです。

産休までお仕事をされる場合はテレワークで作業するなど、無理のないワークライフバランスを取り入れてみてはいかがでしょうか?

 【参考文献】

つわりとは一般的に、妊娠初期に現れる嘔吐を伴う吐き気といった体調の変化を指します。 多くの人がつわりを経験するものの、具体的な期間や症状は人により差があることが分かっています。 この記事では、つわりの原因・症状・期間・対策について詳しく解説していきます。

NIPTについて詳しく見る

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記事の監修者

白男川 邦彦先生

白男川 邦彦先生

ヒロクリニック名古屋駅前院 院長
日本産婦人科学会専門医

産婦人科専門医として40年近くにわたる豊富な経験を持ち、多くの妊婦さんとかかわる。
現在はヒロクリニック名古屋駅前院の院長としてNIPTの検査担当医を行う一方、全国のヒロクリニック各院からのオンラインで妊婦さんの相談にも乗っている。

経歴

1982年 愛知医科大学付属病院
1987年 鹿児島大学附属病院 産婦人科
1993年 白男川クリニック 院長
2011年 かば記念病院
2019年 岡本石井病院
2020年 ヒロクリニック名古屋駅前院 院長

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