21トリソミー(ダウン症)はいつ分かる?【医師監修】

21トリソミー(ダウン症候群)はいつ分かる? エコー写真

染色体異常の中でも起こる頻度高いと言われているダウン症。ダウン症の原因や特徴についてご説明したうえで、妊娠中にダウン症の有無を知ることができるのか、検査後の対処法などを解説します。

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ダウン症が妊娠中いつ分かるのかを解説するイメージ

ダウン症は、いつになったらわかるのですか」——妊娠がわかったばかりの方から、外来でくり返し受ける質問です。答えは、思っているより早い。NIPTなら妊娠10週ごろから、可能性を調べられます。ただし「可能性がわかる時期」と「診断が確定する時期」は別もの。この違いを時系列で知っておくと、不安に振り回されずにすみます。

この記事は、ダウン症が妊娠のどの時期に、どの検査で、どこまでわかるのかを、週数の順に整理する内容です。ダウン症そのものの基礎はダウン症(21トリソミー)とは?原因や特徴・検査方法を解説、検査の全体像はダウン症の出生前検査とリスク・確率・NIPTにまとめています。

💡 この記事でわかること

  • ダウン症が妊娠のどの週数で、どの検査でわかるのか
  • 非確定検査と確定検査の受けられる時期の違い
  • 検査を受けてから結果が出るまでの日数の目安
  • エコー(超音波)でわかること・わからないこと
  • 「生まれるまでわからなかった」ということはあるのか

ダウン症はいつわかる?時期の全体像

ダウン症は、妊娠初期から検査によって可能性を調べられ、確定診断は妊娠中期にかけて行われます。検査ごとに受けられる時期が決まっているのが特徴です。早い検査は妊娠10週ごろ、確定検査は妊娠中期が中心と覚えておくと、全体像をつかみやすくなります。

まず、主な検査と受けられる時期を一覧で押さえましょう。妊娠週数は最終月経開始日から数えたものです。

検査受けられる時期種類
NIPT(新型出生前診断妊娠10週ごろ〜非確定
コンバインド検査妊娠11〜13週非確定
絨毛検査妊娠11〜14週確定
母体血清マーカー検査妊娠15〜17週非確定
羊水検査妊娠15〜16週以降確定
ダウン症を調べる主な検査と時期(施設により幅があります)

妊娠10週ごろ——NIPTで最も早く調べられる

ダウン症の可能性を最も早く調べられるのが、妊娠10週ごろから受けられるNIPTです。母体の採血だけで済み、体への負担がほとんどありません。

NIPTは、母体血液中の胎盤由来DNA断片を解析し、21トリソミーなどの可能性を調べます。21トリソミーに対する感度は99%以上と高精度ですが、あくまで非確定検査です。妊娠初期という早い時期に受けられるため、結果を踏まえてその後の検査計画をゆっくり立てられるのが利点です。ただし「陽性=確定」ではない点は、くり返し強調しておきたいところ。精度の詳しい読み方はNIPTの検査精度・陽性的中率をご覧ください。

妊娠11〜13週——エコー(NT)でわかること

妊娠11〜13週ごろには、超音波(エコー)検査でダウン症の可能性が示唆されることがあります。ただし、エコーは「手がかり」であって診断ではありません。

この時期に注目されるのが、首の後ろのむくみの厚さ(NT)です。NTが厚いと染色体の変化の可能性がやや高まるとされますが、むくみが厚くても健やかに生まれるお子さんは大勢います。逆に、所見がなくてもダウン症を否定できるわけではありません。鼻骨の見え方などとあわせて評価しますが、いずれも確率を推定する材料にすぎない——ここを取り違えると、健診のたびに一喜一憂してしまいます。

妊娠週数とダウン症の検査時期を示すイメージ

妊娠11週以降——確定検査(絨毛検査・羊水検査)の時期

診断を確定できるのは、確定検査を受けられる時期に入ってからです。絨毛検査は妊娠11〜14週ごろ、羊水検査は妊娠15〜16週以降に受けられます。

確定検査は、お腹に細い針を刺して細胞を採取し、染色体を直接調べる検査です。診断がはっきり確定する一方、ごくわずかに流産のリスクを伴います。絨毛検査羊水検査より早い時期に受けられますが、扱える施設が限られます。多くの方が受けるのは、時期的に安定してくる羊水検査です。非確定検査で陽性が出た場合、この確定検査で最終的な診断を行う、という流れになります。

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検査を受けてから結果が出るまでの日数

「いつわかるか」を考えるうえで、検査日だけでなく結果までの日数も知っておくと安心です。検査の種類によって、結果が出るまでの時間は変わります。

NIPTは、施設によりますが最短2〜5日ほどで結果が出ます。確定検査には、迅速法(FISH法)とより詳しい方法(Gバンド法)があり、日数が異なります。X上で、羊水検査を受けた@tetete_4649さんが「16週0日で羊水検査、結果はFISH法で1週間後、確定のGバンド法は3週間後」と、実際のスケジュールを丁寧に共有していました。また、NIPT陽性から羊水検査までの流れについて@aki00725さんは「陽性判明の電話まで4日、その翌日に羊水検査というスピード感だった」と綴っています。実際の日数感がつかめる、貴重な声です。

検査結果までの目安
NIPT最短2〜5日ほど
羊水検査(FISH法・迅速)約1週間
羊水検査(Gバンド法・確定)約2〜3週間
検査結果が出るまでの日数の目安(施設により幅があります)

受ける検査を「時期から逆算」して選ぶ

ダウン症の検査は、それぞれ受けられる時期が決まっているため、妊娠週数から逆算して計画を立てるのが失敗しないコツです。とくに確定検査には時期の締め切りがあります。

たとえば、確定検査まで視野に入れる場合を考えます。羊水検査は妊娠15〜16週以降ですが、母体保護法にもとづく判断が必要になる可能性も含めると、結果までの日数を逆算して段取りを組むことが欠かせません。NIPTを妊娠10週ごろに受けておけば、陽性でも羊水検査やGバンド法の結果(受検から約2〜3週間)を待つ時間の余裕が生まれます。逆に、非確定検査を遅い時期に受けると、確定検査や相談の時間がタイトになりがちです。だからこそ、最初のNIPTはできるだけ早い時期に——これが、私が外来でお伝えしている段取りの基本です。予約の混み具合も踏まえ、早めの計画を心がけてください。

エコーだけでダウン症は判断できる?

結論として、エコー(超音波)だけでダウン症を診断することはできません。エコーはあくまで可能性を示唆するための検査です。

妊娠中のエコーでは、NTの厚さや心臓の様子、手足の長さなどから、染色体の変化の可能性が示唆されることがあります。しかし、これらの所見があってもなくても、確定には染色体を調べる検査が必要です。「エコーで大丈夫と言われたから安心」と考えるのは、少し早い。エコーは経過を見守る大切な検査ですが、診断の役割は担えない——この線引きを知っておくと、健診での言葉に過剰に反応せずにすみます。

エコー検査を受ける妊婦さんのイメージ

「生まれるまでわからなかった」ことはある?

出生前検査を受けなければ、ダウン症が生まれてから初めてわかることは十分にありえます。検査は任意であり、受けるかどうかはご夫婦の自由な選択です。

出生前検査を受けない選択をした場合、生まれた後の身体的な特徴や新生児期の診察、そして染色体検査によってダウン症とわかります。実際、検査を受けずに出産を迎える方も多くいらっしゃいます。どちらが正しいという話ではありません。知って備えたい方には検査という選択肢があり、自然に迎えたい方にはその道がある。大切なのは、ご自身とパートナーが納得して選ぶことです。私たちは、その選択に優劣を持ち込むことはしません。

出生後の流れも簡単に触れておきます。生まれたばかりの赤ちゃんに筋緊張の低さや特徴的な顔立ちなどが見られると、小児科医が染色体検査(採血によるGバンド法など)を提案します。結果が確定するまでには、通常1〜2週間ほどかかります。つまり「生まれてから」でも、確定までには少し時間があるということ。あわてず、ご家族で情報を整理する余地は残されています。出生前でも出生後でも、わかったあとに一人で抱え込まないことが何より大切です。

検査で陽性が出たら、いつ何をする?

非確定検査で陽性が出たときにまずすべきことは、あわてて結論を出すことではなく、正確に知ることです。時期に追われて焦る必要はありません。

陽性の場合の流れは、まず遺伝カウンセリングで結果の意味を理解し、希望すれば確定検査で診断を確定させる、というものです。NIPTを妊娠10週ごろに受けていれば、羊水検査の時期(15〜16週以降)までには相談の時間を十分に取れます。この「時間の余裕」こそ、早い時期にNIPTを受ける大きな意味です。陽性時の向き合い方は産まれてくる赤ちゃんがダウン症だったら、どう向き合うべき?が寄り添ってくれます。

ダウン症の検査結果を受けて相談する夫婦のイメージ

ヒロクリニックNIPTのサポート

ヒロクリニックNIPTは、早い時期から受けられるスピード報告で、妊婦さんの「早く知りたい」に応える出生前検査の専門クリニックです。時間の余裕は、心の余裕につながります。

当院のNIPTは妊娠10週ごろから受けられ、21トリソミーなど特定の染色体疾患について高い検出精度を持つ非確定的検査です。確定には羊水検査などの確定検査が必要となります。国内の検査機関(東京衛生検査所)で検査を完結するため、最短2〜5日でのスピード報告が可能です。心拍確認後の早い時期からご相談いただけ、年齢制限や紹介状は不要。陽性の場合も、産婦人科・小児科・臨床遺伝の専門医が連携し、医師による遺伝カウンセリングで確定検査までの流れを一緒に整理します。他院での羊水検査を含む確定検査の費用補助も用意しています。

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よくある質問(FAQ)

ダウン症がいつわかるかについて、外来でよくいただく質問にお答えします。

ダウン症は妊娠何週からわかりますか?

NIPTなら妊娠10週ごろから可能性を調べられます。確定診断は、絨毛検査(11〜14週)や羊水検査(15〜16週以降)で行います。可能性がわかる時期と確定する時期は異なります。

NIPTの結果はどれくらいで出ますか?

施設によりますが、最短2〜5日ほどで結果が出ます。当院は国内の検査機関で検査を完結するため、スピード報告が可能です。

羊水検査の結果が出るまで何日かかりますか?

迅速法(FISH法)は約1週間、確定のGバンド法は約2〜3週間が目安です。施設によって幅があります。

エコーだけでダウン症はわかりますか?

わかりません。エコーはNTの厚さなどから可能性を示唆できますが、診断はできません。確定には染色体を調べる検査が必要です。

検査を受けないと生まれるまでわからないのですか?

出生前検査を受けない場合、生まれた後の診察や染色体検査でわかることになります。検査は任意であり、受けるかどうかはご夫婦の自由な選択です。

早くNIPTを受けるメリットは何ですか?

妊娠初期に受けることで、万が一陽性でも、確定検査の時期までに遺伝カウンセリングや相談の時間を十分に取れます。時間の余裕が心の余裕につながります。

まとめ

ダウン症は、NIPTなら妊娠10週ごろから可能性を調べられ、確定診断は絨毛検査羊水検査で妊娠中期にかけて行われます。エコーは可能性を示唆できても診断はできず、確定には染色体を調べる検査が必要です。検査を受けてから結果が出るまでの日数も、種類によって変わります。

「いつわかるか」を知っておくと、妊娠のスケジュールに合わせて落ち着いて計画を立てられます。早い時期にNIPTを受けておけば、たとえ陽性でも相談の時間を十分に確保できます。ダウン症の基礎はダウン症(21トリソミー)とは?、検査の全体像はダウン症の出生前検査とリスク・確率・NIPTもあわせてどうぞ。時期についてお悩みのときは、いつでもご相談ください。

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監修:岡 博史(おか ひろし)/医療法人社団福美会 ヒロクリニック統括院長・Labo Director。慶應義塾大学医学部卒業。日本とアメリカの医師国家試験に合格し、医学博士。国内でも数少ないラボディレクター資格を持ち。著書『妊娠したら最初に読んで欲しい本』。本記事は医療広告ガイドラインに配慮し、公的機関・学会の情報を参照して作成しています。記載の数値は文献により幅があり、診断・治療の最終判断は担当医にご相談ください。

染色体異常の中でも起こる頻度高いと言われているダウン症。ダウン症の原因や特徴についてご説明したうえで、妊娠中にダウン症の有無を知ることができるのか、検査後の対処法などを解説します。

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医師監修 監修日:2021年12月28日
岡 博史 (医師・医学博士/ヒロクリニック統括院長)

日本皮膚科学会 皮膚科専門医/日本医師会 産業医/東京衛生検査所 指導監督医

この記事は、 ヒロクリニックNIPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。

医師監修 監修日:2021年12月28日
水田 俊 (医師・医学博士/ヒロクリニック岡山駅前院 院長)

日本小児科学会 小児科専門医/日本小児科学会認定 出生前コンサルト小児科医/小児科(NIPT・出生前診断)

この記事は、 ヒロクリニックNIPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。

医師監修 監修日:2021年12月28日
新田 啓三 (医師/ヒロクリニック札幌駅前院 院長)

日本小児科学会 小児科専門医/日本アレルギー学会 所属/小児科(NIPT・出生前診断)

この記事は、 ヒロクリニックNIPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。

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