出産前に知っておきたい分娩の種類【医師監修】

出産前に知っておきたい分娩の種類

分娩方法には大きくわけて経腟分娩と帝王切開の2つがありますが、それぞれさらに細かく出産方法をわけることが可能です。今回はどのような出産方法があるのか一つひとつ詳しく解説します。

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この記事のまとめ

分娩の種類は大きく分けて経腟分娩と帝王切開の2つがあり、その中でさらに種類があります。啓蟄分娩は日本で行われる分娩方法のなかでもっとも多く、約80%の出産はこの方法です。帝王切開は、赤ちゃんが逆子だったり双子だったりなどの理由により、普通分娩が難しいときに行われます。産院によっては扱っていない分娩方法があったり、別途料金が必要なために出産育児一時金では費用が足りなかったりするケースもあります。希望の出産方法がある場合はあらかじめ確認しておくことも大切です。

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はじめに

出産は人生で何度も経験するものではありません。令和3年の合計特殊出生率が1.30だったことを見ると、多くの方は一生のうち1度か2度の出産ということになります。「出産にはどのような方法があるのだろう」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

分娩のときの思い出は、出産から何十年経っても記憶にしっかり残っているものです。貴重な出産の瞬間を納得できるものにするためにも、それぞれの分娩方法の種類や特徴についてしっかり把握しておきましょう。

産院によっては扱っていない分娩方法があったり、別途料金が必要なために出産育児一時金では費用が足りなかったりするケースもあります。希望の出産方法がある場合はあらかじめ確認しておくことも大切です。

経腟分娩

日本で行われる分娩方法のなかでもっとも多いのが経腟分娩です。約80%の出産は経腟分娩によって行われています。

経腟分娩と聞くと、陣痛が来るのを自然に待って子宮口が十分に開いたら分娩台に、という流れを想像している方が多いかもしれません。しかし、経腟分娩にはこれから紹介するようにいくつもの種類があります。

分娩の種類

普通分娩

腟を通って赤ちゃんが生まれてくる方法です。自然分娩とも呼ばれています。昔は自宅分娩が主流でしたが、近頃では分娩台に上がって産むことがメジャーになってきました。

陣痛の間隔が短くなり子宮口がしっかり開いたらいよいよ出産です。麻酔を使わないためお母さんは強い痛みを感じることになりますが、日本ではもっとも一般的な分娩方法として知られています。

赤ちゃんやお母さんの状態によっては途中から麻酔を使ったり吸引を行ったりすることもあることから、必ずしも最後まで自然に産むことを押し通すものではありません。

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フリースタイル分娩(アクティブバース)

フリースタイル分娩とは、お母さんが楽だと感じる姿勢で出産する方法です。アクティブバースとも呼ばれています。

出産といえば分娩台に上がっていきむ姿を想像されるかもしれませんが、フリースタイル分娩の場合は四つん這いになったり椅子にひじをついたりした状態での出産が可能です。

浴室や専用の温水プールを使う水中出産や、上体を起こして座った状態で行う座位分娩もフリースタイル分娩の一つとして知られています。

無痛・和痛(麻酔)分娩

無痛(麻酔)分娩とは、麻酔を使うことで陣痛や出産時の痛みをやわらげる方法です。硬膜外麻酔や腰椎麻酔を行い、下半身の感覚を鈍らせて痛みを感じにくくします。

和痛分娩も無痛分娩と同じ意味で使われることがほとんどです。産院によってはソフロロジー法やラマーズ法などによる出産のことを指す場合もあるので、麻酔を使ってくれるのかについては事前に確認しておくとよいでしょう。

アメリカやフランスでは無痛分娩が広く浸透していますが、日本ではわずか20人に1人程度の割合でしか行っていません。

無痛分娩にはお産の進行が遅くなるなどのデメリットがあります。しかし、お産への恐怖をやわらげてパニックにならないようにしたり、体力の消耗を抑えたりできるというメリットがあります。

無料で行っている産院もありますが、無痛分娩は別途料金となることがほとんどです。また、産院によっては無痛分娩を行っていないこともあるので注意しましょう。

誘発分娩、促進分娩

誘発分娩とは、陣痛促進剤やバルーンなどを利用して人工的に分娩を促す方法です。破水してから時間が経っているのに陣痛が起こらなかったり、出産予定日から1週間過ぎても陣痛が起こる気配がなかったりするときなどに行われます。

基本的にはお母さんの希望で行うものではなく、母体や赤ちゃんの負担を考慮して医師の判断によって行われるものです。過去に帝王切開をしていたり、前置胎盤などがあったりする場合は誘発分娩ではなく帝王切開となることもあります。

吸引分娩、鉗子分娩

吸引分娩や鉗子分娩は、吸引器や鉗子を使って行う分娩方法のことです。吸引分娩の場合は赤ちゃんの頭に吸引器をつけ、お産をサポートします。鉗子分娩は、鉗子を使って胎児の頭を挟んで引っ張って出す方法です。

お産の進行が途中で止まってしまったり、母体の体力が著しく低下しているときなどに行われます。赤ちゃんの頭の形が一時的に細長くなることがありますが、時間の経過とともに目立たなくなるため大きな心配はいりません。

こちらも誘発分娩や促進分娩と同じようにお母さんの希望ではなく、医師の判断によって行われます。

計画分娩

計画分娩とは、分娩日をあらかじめ決めておき、人為的に陣痛を誘発して行う出産のことです。計画無痛分娩といって、陣痛促進剤によって陣痛が強まってきたタイミングで麻酔を使い痛みをやわらげる出産方法もあります。

誕生日にこだわりがあったり、家庭の事情で計画的に出産を行いたいという方に適している方法です。陣痛がいつ来るかわからなくて怖いと感じる方にも向いています。

計画分娩

帝王切開

帝王切開は、赤ちゃんが逆子だったり双子(多胎妊娠)だったりなどの理由により、普通分娩が難しいときに行われます。帝王切開になる妊婦さんの数は少しずつ増えてきており、今は約5人に1人が帝王切開です。

お腹の皮膚を切る方法には横切開と縦切開とがあります。横切開は傷跡が下着で隠れやすくなりますが、縦切開のほうが出血量が少なく胎児を取り出すまでの時間が早いことがメリットです。横切開か縦切開かを選べるかどうかは産院によります。

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予定帝王切開

予定帝王切開とは、普通分娩が適さないとわかっている場合にあらかじめ日程を決めて行われるものです。妊娠37週頃になっても普通分娩が適さない状況のときは、妊娠38週頃を目安に手術が行われます。

多胎妊娠の場合はもう少し早い時期に手術が行われることも少なくありません。手術を行う時間は当日にならないとわからないこともあれば、だいたいの時間が決まっていることもあります。

緊急帝王切開

緊急帝王切開とは、赤ちゃんやお母さんの状態を見て緊急で行われる帝王切開のことです。微弱陣痛が続いて分娩の進行が止まったり、胎児の心拍数が下がったり、胎盤が先に剥がれてきたりした場合などに行われます。

普通分娩の予定だったのに帝王切開を突然言い渡されると心の準備ができておらず不安になってしまうかもしれませんが、医師や助産師などがしっかりサポートしてくれるため過度に怖がる必要はありません。また予定帝王切開の期日より、早く陣痛発来した場合も、緊急帝王切開になります。

胎児の状態はNIPT(新型出生前診断)で検査

NIPT(新型出生前診断)とは、赤ちゃんに染色体異常がないかどうかを出産前に調べる検査のことです。エコー検査で妊娠が確認できたら検査ができます。

お母さんから採血するだけで検査できるため、胎児への影響を心配する必要がありません。21トリソミー(ダウン症)に関しては感度・特異度ともに99.9%と精度が高い検査となっております。

ヒロクリニックNIPTではこれまで28,000件以上の検査実績があり、最短2日より結果をお届けすることが可能です。双子の場合でも検査ができますので、気になる方はまずはお気軽にご相談ください。

世界最高水準のNIPT
新型出生前診断(NIPT)とは、「お母さんから採血した血液から胎児の、21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー(エドワーズ症候群)、1...

まとめ

分娩方法には経腟分娩と帝王切開があります。近頃では新型コロナウイルスの感染拡大の影響でパートナーや子どもの立ち会いが難しいこともあり、出産に不安を抱えている方はとても多いでしょう。

赤ちゃんやお母さんの状態によっては安全性を優先するために希望の分娩が行えないこともあります。しかし、どの方法で出産したいのかを早めから考えておくことは、立ち会いが難しいなかで自分の気持ちに余裕をもたせるという意味でも非常に大切です。

出産を楽しむ余裕を少しでも作るために、分娩方法の種類についてこの機会に興味をもっていただけたら幸いです。

分娩方法には大きくわけて経腟分娩と帝王切開の2つがありますが、それぞれさらに細かく出産方法をわけることが可能です。今回はどのような出産方法があるのか一つひとつ詳しく解説します。

NIPT(新型出生前診断)について詳しく見る

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記事の監修者


岡 博史先生

岡 博史先生

NIPT専門クリニック 医学博士

慶應義塾大学 医学部 卒業

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