妊婦もシートベルトは必要?妊娠中の車の運転で注意すること【医師監修】

妊娠中の車の運転で注意すること

ダウン症は生まれる前にわかりますか?

はじめに

「妊娠中でもシートベルトは必ず着用しないといけないの?」
「シートベルトがお腹を圧迫しないか不安」

このような悩みを抱えていませんか?命を守るためにシートベルトの着用が義務化されていることはわかっていても、妊娠中はどうしたらよいのか迷ってしまう方が多いでしょう。

お腹が小さいときはまだよいのですが、臨月にもなると大きなお腹にシートベルトを着用するのはかなり大変です。とはいえ、仕事で車を運転する必要がある方などは、まったく運転しない、というわけにもいかないでしょう。

今回は、妊娠中でもシートベルトを必ず着用する必要があるのか、どうすればお腹を圧迫せず着用できるのかなどについて詳しく見ていきましょう。

妊娠中の運転はいつまで?

「妊娠中はいつからいつまで車を運転していいの?」と気になっている方が多いかと思います。実は、妊娠中に運転してはいけないという法律は存在しないため、妊娠初期から後期まで運転すること自体は問題ありません。

しかし、問題ないからといって何も気にせず運転していいわけではないので注意しましょう。妊娠中はいつどのようなトラブルが起こるかわからないためです。

妊娠初期の運転で注意すること

妊娠初期はお腹もそこまで出ていないので、シートベルトをすることはとくに問題なくできるかと思います。しかし、妊娠初期に多くの方が経験するつわりには注意が必要です。

つわりには吐きづわり、よだれづわりなどいろいろとありますが、眠りづわりがある方は運転中にうっかり寝てしまわないようにしましょう。あまりに眠気が強いときは、ほかの人に運転してもらったりタクシーを使ったりしてください。

また、眠りづわりがない方でも、妊娠中はホルモンバランスの変化によって急に眠気やめまいに襲われることがあります。運転中はちょっとした判断ミスが命取りになりますので、少しでも体調に不安がある方は、自分で運転するのを避けるようにしてください。

体調に不安がある場合は運転を避けて

NIPT(新型出生前診断)は妊娠初期から受けられます

「赤ちゃんに先天的な異常がないか不安」「早いうちに調べる方法はないの?」と悩んでいませんか?胎児の遺伝子疾患を調べる方法に、NIPT(新型出生前診断)というものがあります。NIPTは妊婦さんの血液を使って検査する方法です。羊水の抽出は行わないので、流産のリスクが少ないことで知られています。

ダウン症はもちろん、エドワーズ症候群パトウ症候群のリスクも判断することが可能です。妊娠10週0日目と早期から検査ができるため、いちはやく胎児の健康状態を知りたい方に向いている検査といえるでしょう。

ヒロクリニックNIPTでは、30,000件以上ものNIPTを行った実績があります。検査結果は最短で採血から2~6日以内にお届けしています。札幌から博多までの10箇所の直営クリニックでの検査に加え、全国67の連携医療機関でNIPTを受けられますので、気になる方は一度ご相談ください。

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妊娠中期の運転で注意すること

妊娠中期になると、お腹が目立つようになってきます。シートベルトをすると「お腹が苦しい」「圧迫していないか不安」と気になってくる時期です。つわりが落ち着き体調が安定してくる時期ではありますが、無理はしないようにしてください。

足元が見づらくなったり、車の乗り降りがしにくくなったりと、何か不便を感じるようになったらできるだけ運転を控えるのが無難です。どうしても自分で運転する必要がある場合は、十分に注意をしながら運転しましょう。

妊娠後期の運転で注意すること

妊娠後期は、かなりお腹が出てきている方が多いかと思います。臨月にもなると、お腹がハンドルにつっかえてしまう方もいるでしょう。お腹が大きくてハンドル操作がうまく行えない場合は、無理して運転せず必ず誰かに送迎を頼むかタクシーを利用してください。ハンドル操作が思うようにできず、事故を起こす可能性があります。

また、シートベルトを着用すると圧迫感があり苦しく感じるかもしれません。圧迫しないように位置を調整したり、シートベルトがきつくなりすぎないようにしたりしながら、運転しやすい環境を整えましょう。肩ベルトは首にかからないようにし、腰ベルトはお腹のふくらみを避けて着用します。

腰ベルトはできるだけ低い位置につけると、圧迫感がなく楽に感じるはずです。ただし、基本的に妊娠後期の運転は安全面からあまり推奨はできません。「無理をしている」と少しでも感じる場合は、できるだけ自分で運転するのは控えましょう。

妊娠中の車の運転で気を付けるべきこと

妊娠中は、自分の命だけでなく赤ちゃんの命も守って過ごしていかなければなりません。道路交通法でも、以下のように定められています。

自動車(大型自動二輪車及び普通自動二輪車を除く。以下この条において同じ。)の運転者は、道路運送車両法第三章及びこれに基づく命令の規定により当該自動車に備えなければならないこととされている座席ベルト(以下「座席ベルト」という。)を装着しないで自動車を運転してはならない。

引用:道路交通法 第七十一条の三

ただし、陣痛が来ていたり破水や出血があったりする場合など、特殊な事情がある場合は道路交通法施行令第二十六条の三の二によってシートベルトの着用が免除されることがあります。とはいえ、基本的に妊娠中であってもシートベルトの着用は必須です。万が一の事故が起こらないように気をつけつつ、無理なく運転できるよう工夫を行っていきましょう。

妊娠中のシートベルトの着用について

緊急時を除き、シートベルトの着用は妊娠中であっても義務化されています。どうしてもお腹が苦しかったり、圧迫感が気になったりする方は補助グッズを使ってみてください。

おすすめは、マタニティシートベルトです。腰ベルトの位置を太もものあたりにまで下げることにより、お腹の圧迫を減らすことができます。座席に取り付け、腰ベルトをマタニティシートベルトで固定するだけで圧迫感を減らせるアイテムです。座席に取り付ければすぐに使えるため、どなたでも簡単に扱えるでしょう。

妊婦さんもシートベルトは必要

持ち物

妊娠中は、いつ何が起こるか誰にも予想できません。運転中に陣痛が来たり急な腹痛に襲われたりすることは十分にあり得ます。もしもの事態が起こったときのために、運転する際は次のものを必ず所持しておくようにしてください。

  • 母子手帳
  • 運転免許証
  • 健康保険証

母子手帳は、妊婦さんがどこの産婦人科に通っているのかだけでなく赤ちゃんの健康状態もわかるものです。何かあった場合はかかりつけの産婦人科に連絡する必要が出てくることもあるため、必ず持ち歩くようにしましょう。

医療機関にかかる可能性もあることから、健康保険証も持っておいてください。

また、マタニティマークを所持しておくとよいでしょう。自治体によっては車用のマタニティマークを配布している場合もあります。配布については自治体へお問合せください。一般的に流通していますので自身で購入することもできます。万が一に備えて、運転する際は妊娠していることがわかるようにしておくことが大切です。

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まとめ

妊娠中でもシートベルトの着用は必要です。お腹が大きくなると着用するのが難しくなったり苦しく感じたりすることがあるかと思いますが、必ずシートベルトを締めて運転してください。自分で運転するのが難しいと感じた場合は、無理をせず誰かに送迎を頼んだりタクシーを利用したりしましょう。

どうしても運転する必要がある場合は、マタニティシートベルトを使ってお腹の圧迫感を取ってあげると楽になります。赤ちゃんの命を守っていく必要があることを意識して、無理のない範囲で車の運転を行ってください。

記事の監修者


川野 俊昭先生

川野 俊昭先生

ヒロクリニック博多駅前院 院長
日本産科婦人科学会専門医

産婦人科医として25年以上、主に九州で妊婦さんや出産に向き合ってきた。経験を活かしてヒロクリニック博多駅前院の院長としてNIPT(新型出生前診断)をより一般的な検査へと牽引すべく日々啓発に努めている。

略歴

1995年 九州大学 医学部卒業
1995年 九州厚生年金病院 産婦人科
1996年 九州大学医学部付属病院 産婦人科
1996年 佐世保共済病院 産婦人科
1997年 大分市郡医師会立アルメイダ病院 産婦人科
1998年 宮崎県立宮崎病院 産婦人科 副医長
2003年 慈恵病院 産婦人科 医長
2007年 日本赤十字社熊本健康管理センター診療部 副部長
2018年 桜十字福岡病院 婦人科
2020年 ヒロクリニック博多駅前院 院長

資格

日本産科婦人科学会専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
日本スポーツ協会公認 スポーツドクター
厚生労働省認定臨床研修指導医
日本抗加齢医学会専門医

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