NIPT検査とクアトロ検査の違いとは?

疑問をもつ 夫婦

NIPT検査とクアトロ検査の違いについて、検査の内容、精度、実施時期、費用、保険適用、確定検査の必要性を比較。高精度なNIPT検査は早期診断に最適ですが費用が高く、クアトロ検査は費用を抑えたスクリーニングに適しています。

妊娠15週目までの方はまだ間に合います
気になるNIPTの費用について

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この記事のまとめ

NIPT検査(新型出生前診断)とクアトロ検査(母体血清マーカー検査)は、どちらも妊婦さんの血液を用いて胎児の状態を調べる出生前診断ですが、それぞれの目的、精度、特徴が異なります。以下に具体的な違いをまとめます。

1. 検査の内容と目的

項目NIPT検査クアトロ検査
目的胎児の染色体異常を調べる胎児の染色体異常や神経管閉鎖障害の可能性を調べる
検査対象主に21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、13トリソミーダウン症候群、18トリソミー、開放性神経管欠損症
検査方法母体血中の胎児由来DNAを解析母体血清中の4つのマーカー(AFP、hCG、uE3、Inhibin A)の濃度を測定

2. 検査の精度

項目NIPT検査クアトロ検査
検出率約99%(染色体異常に限る)約70~80%(異常の種類により異なる)
偽陽性率非常に低い(ただし陽性の場合は確定検査が必要)比較的高い(偽陽性が出やすい)

3. 検査の実施時期と対象

項目NIPT検査クアトロ検査
検査可能時期妊娠10週以降妊娠15~18週
対象者高齢妊娠(35歳以上)や医師が必要と判断した場合に推奨(施設によっては年齢制限がない場合もある)年齢やリスクに関係なく希望者全員が受けられる

4. 費用と保険適用

項目NIPT検査クアトロ検査
費用10~20万円程度(施設により異なる)1~2万円程度
保険適用保険適用外保険適用外

5. 検査の制限と確定検査の必要性

項目NIPT検査クアトロ検査
検査結果陽性・陰性の確率として提示される(確定診断ではない)リスクの高低を確率で提示(確定診断ではない)
確定検査陽性の場合、羊水検査や絨毛検査で確定診断が必要高リスクの場合、羊水検査や絨毛検査で確定診断が必要

特徴のまとめ

  • NIPT検査
    ・染色体異常を高精度で検出できるが、費用が高い。
    ・陽性の場合は確定検査が必要。
    ・妊娠初期(10週以降)に実施可能で、早期の判断が可能。
  • クアトロ検査
    ・比較的安価で、多くの妊婦が受けやすい。
    ・検査精度がNIPTより低く、偽陽性率が高い。
    ・神経管閉鎖障害も調べられる。

どちらを選ぶべきか

ハートを持つ 医療従事者
  • 高精度を求める場合や早期診断を希望する場合
    → NIPT検査がおすすめ。
  • 費用を抑えたい場合や広くスクリーニングを行いたい場合
    → クアトロ検査が適している。

医師と相談し、リスクや希望に応じて選択することが大切です。

NIPT検査とクアトロ検査の違いについて、検査の内容、精度、実施時期、費用、保険適用、確定検査の必要性を比較。高精度なNIPT検査は早期診断に最適ですが費用が高く、クアトロ検査は費用を抑えたスクリーニングに適しています。

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