ベビーベッドは本当に必要?選び方と購入のポイント【医師監修】

ベビーベッド

この記事のまとめ

ベビーベッドは、赤ちゃんの睡眠スペースを床から離して清潔に保ち、大人の寝具に巻き込まれる事故を避けるためのアイテムです。すべての家庭に必須ではなく、住環境や添い寝の希望、上の子やペットの有無で必要かどうかが変わります。この記事では、必要な家庭となくてもよい家庭の見分け方、標準・ミニ・折りたたみなど種類ごとの選び方、SG・PSCマークの確かめ方、買う・借りる・おさがりの選び方までをまとめました。出産準備の判断材料としてお役立てください。

この記事でわかること

  • ベビーベッドが必要な家庭・なくてもよい家庭を見分ける4つの判断軸
  • 標準・ミニ・添い寝・折りたたみタイプの違いと選び方
  • SGマーク・PSCマークやSIDS対策など、安全に使うためのチェックポイント
  • 買う・レンタル・おさがりの選び方と、使う期間の目安

ベビーベッドは本当に必要?答えは家庭ごとに違います

ベビーベッドは、すべての家庭に必ず必要というものではなく、住まいの環境や寝かせ方の希望によって必要かどうかが変わります。「準備リストに載っているから」という理由だけで慌てて買う必要はありません。

出産準備を進めると、多くの方が一度は「ベビーベッドっているのかな」と立ち止まります。値段も置き場所も小さくないため、迷って当然のアイテム。私も出産準備の相談を受けるとき、まず「どんな部屋で、どう寝かせたいか」を一緒に整理するところから始めています。

買ってから「ほとんど使わなかった」という声も、逆に「あって本当に助かった」という声も、どちらもよく耳にします。私は、合う合わないがはっきり分かれる道具だと感じています。実際に、Xでも@account_kin2さんが、ベビーベッドを使ったら夫婦そろって腰を痛めてしまい、オムツ交換台を買い足した、産まれてからでもすぐ買えるので必要になってからでいい気がする、と書いていました。周囲の意見に流されず、ご自身の暮らしに当てはめて考えてください。

判断のヒントになるのが、次の4つの視点です。住環境、添い寝を希望するか、上の子やペットがいるか、里帰りの有無。この順番で見ていくと、自分の家に必要かどうかが見えてきます。まずは全体像を図で確認してください。

必要か迷ったら見る4つの視点 住環境 床の素材・ほこり・置き場所 添い寝を希望するか 同じ布団で寝たいか 上の子・ペット 踏まれる・のぼる心配 里帰りの有無 実家に置く・持ち運ぶ
住環境・添い寝・上の子やペット・里帰りの4視点で必要かを見極めます

ベビーベッドが必要な家庭・なくてもよい家庭

床のほこりが気になる住まいや、上の子・ペットがいる家庭ではベビーベッドが活躍しやすく、しっかり添い寝したい家庭や置き場所に余裕がない家庭ではなくても対応できます。まずは自分がどちらに近いかを確かめてください。

ベビーベッドがあると助かる家庭

床から高さを取れることが、そのまま利点になる家庭があります。次のような状況では、ベビーベッドの良さを実感しやすいです。

  • フローリング中心でほこりやハウスダストが気になる住まい。床から離して寝かせられます。
  • 上の子やペットがいる家庭。踏まれたり乗られたりする心配を減らせます。
  • おむつ替えで腰をかがめるのがつらい方。立ったまま作業できる高さが助けになります。

私が話を聞いた中でも、上の子がまだ小さいご家庭では「柵があるだけで安心して家事ができた」という声が目立ちました。赤ちゃんを見守りきれない一瞬を、柵がそっと補ってくれます。床のほこりを避けたいという声も根強い印象。妊娠中の体の動かし方に不安がある方は妊娠中の日常生活の動作もあわせてご覧ください。

なくても対応しやすい家庭

一方で、暮らし方によってはベビー布団やほかの寝具で十分まかなえます。次のような場合は、無理に用意しなくても差し支えありません。

  • 和室や畳の部屋で、床に布団を敷いて過ごす生活スタイル。ベビー布団で対応しやすいです。
  • 置き場所に余裕がない住まい。生活動線をふさいでしまうと使いにくくなります。
  • しっかり添い寝をしたいと考えている家庭。距離が近い寝かせ方を選びたい場合です。

ベビー布団にするかベッドにするかで迷うのは、とても自然なことです。私自身、こうした選択は一人で抱え込まないほうがよいと感じています。Xでも@ai_k0529さんが、夫婦ではベビー布団に決めていたところ、義両親の意見をきっかけにベビーベッドを買うか再検討している、と書いていました。パートナーや実家と話しながら決めるほうが、後悔が少なくなります。出産前にそろえる小物と合わせて考えたい方は出産前のベビー用品チェックリストも参考にしてください。

ベビーベッドで安らかに眠る赤ちゃん

ベビーベッドの種類と選び方

ベビーベッドには標準サイズ・ミニサイズ・添い寝タイプ・折りたたみタイプがあり、部屋の広さと使いたい期間で選ぶのが基本です。それぞれの特徴を表にまとめました。

種類特徴向いている家庭
標準サイズ内寸およそ120cm×70cm。ゆったり長く使える定番タイプ置き場所に余裕があり、長めに使いたい家庭
ミニサイズ内寸およそ90cm×60cm。省スペースで移動もしやすいマンションや部屋の広さが限られる家庭
添い寝タイプ大人のベッドに横付けし、柵を下げて隣で寝られる近くで見守りつつ夜間授乳を楽にしたい家庭
折りたたみタイプコンパクトにたためて持ち運びや帰省に便利里帰りや部屋の移動が多い家庭
ベビーベッドの主な種類と向いている家庭の比較
タイプ別の選び方のめやす 標準サイズ 内寸120×70。長く使える ミニサイズ 内寸90×60。省スペース 添い寝タイプ 大人のベッドに横付け 折りたたみタイプ 帰省や移動に便利
部屋の広さと使う期間で、4つのタイプから選びます

サイズと設置スペースで選ぶ

置き場所は、ベッド本体の大きさだけでなく、扉の開閉やおむつ替えのための余白も考えて決めてください。壁にぴったり寄せると、柵の開け閉めがしにくくなることがあります。日本の住宅事情では、ミニサイズが扱いやすいという声も多い印象です。

機能と長く使える工夫で選ぶ

床板の高さを2〜3段階で調整できるモデルは、月齢に合わせて使い分けられて便利です。新生児期は高めにしておむつ替えを楽にし、寝返りやつかまり立ちが始まったら低くして転落を防ぎます。使い終わったあとにベビーサークルやキッズベッドへ変えられる多用途タイプもあります。妊娠中にそろえる生活まわりのものはマタニティライフに役立つアイテムでも紹介しています。

安全に使うためのチェックポイント

ベビーベッドを選ぶときは、SGマークやPSCマーク、JISといった製品安全の目安を確かめ、あわせて日々の寝かせ方の安全にも気を配ってください。製品と使い方の両面で見ることが、安心につながります。

製品の安全基準を確かめる

安全基準を満たした製品には、目印となるマークが付いています。購入前に次の点を確認してください。

  • 安全マーク:SGマーク・PSCマーク・JISなど、製品安全の基準を満たしているかを目安にします。
  • 柵のすき間:柵の間隔が広すぎると、頭や手足がはさまる心配があります。国内の基準に沿った製品を選んでください。
  • 安定性とネジ:ぐらつきがなく、ネジやジョイントがしっかり固定されているかを確かめます。

製品事故や安全基準の情報は、消費者庁の子どもを事故から守る情報が参考になります。気になる製品があれば、購入前に一度目を通しておくと安心です。とくにPSCマークは、法律で定められた安全基準を満たした証。中古品を検討するときの手がかりになります。

寝かせ方でSIDSに備える

ベッドそのものだけでなく、寝かせ方も安全を左右します。乳幼児突然死症候群(SIDS)に備えるための基本を押さえてください。

  • あおむけで寝かせる:うつぶせ寝を避け、あおむけを基本にします。
  • かたい敷布団を使う:やわらかすぎる寝具や大きな枕は、顔が沈む心配があるため控えます。
  • 顔まわりをすっきり保つ:ぬいぐるみやかけ布団を口元に近づけないよう気をつけます。

SIDS対策や母子保健の基本情報はこども家庭庁 母子保健で確認できます。あわせて、転落やマットレスと枠のすき間にも注意してください。マットレスと枠の間にすき間があると、そこに顔や体がはさまる心配があります。私自身、赤ちゃんの寝床は「柵の高さ・敷布団のかたさ・すき間の3点」を毎回チェックするようお伝えしています。

安全に使うための目安 よい使い方 あおむけで寝かせる かたい敷布団を使う 柵をきちんと上げる 気をつけたい使い方 やわらかい寝具や枕 マットレスとのすき間 柵を下げたまま離れる
あおむけ寝・かたい敷布団・すき間対策が安全に使う基本です

買う・レンタル・おさがりの選び方

ベビーベッドは購入だけでなく、レンタルやおさがりという選び方もあり、使う期間の見込みと予算で決めるとむだがありません。使う時期が短くなりそうなら、借りるという発想も役立ちます。

それぞれに向き不向きがあります。次の表で長所と気をつけたい点を見比べてください。

選択肢長所気をつけたい点
購入する好きなモデルを選べて、上の子にも使い回せる使わなくなったときの置き場所・処分を考える
レンタルする短期間だけ借りられ、返却で片づけが楽人気モデルは予約が埋まりやすい
おさがりを使う費用を抑えられ、すぐに用意できる安全基準が古い製品や破損がないかを確認する
ベビーベッドを用意する3つの選び方の比較

おさがりや中古品を使うときは、柵やネジのゆるみ、塗装のはがれ、安全マークの有無をていねいに確かめてください。古い基準の製品は、現在のSG・PSC基準を満たしていないことがあります。私は「見た目がきれいでも、金具とすき間だけは必ず確認して」とお伝えしています。里帰り出産を考えている方は、実家用に折りたたみタイプやレンタルを合わせると身軽です。産休・育休の準備とあわせて考えたい方は育児休業の基礎知識もご覧ください。

ベビーベッドで横になってくつろぐ赤ちゃん

使う期間と、後悔しないためのコツ

ベビーベッドを使う期間は思ったより短く、生後数か月で使わなくなる家庭もあるため、使う長さを見込んでから選ぶと後悔が少なくなります。「長く使うつもりが早めに卒業した」という声は珍しくありません。

寝返りやつかまり立ちが始まると、ベッドを嫌がったり、床の布団に移したりする家庭が出てきます。使う期間が読めないからこそ、初めからレンタルにする方や、ミニサイズで小さくまとめる方がいます。冒頭で紹介したように、必要になってから買えばよかったという声もあるほど。まさに使ってみないと分からない道具です。

後悔を減らすコツは、次の3つに整理できます。買う前にこの視点で見直してみてください。

  • 使う期間を見込む:短期間になりそうならレンタルを候補に入れます。
  • 置き場所を先に決める:生活動線をふさがないかを、間取りで確かめます。
  • 迷ったら家族と相談する:一人で決めず、パートナーや実家と方針をそろえます。

妊娠中は体調と相談しながら準備を進めることも大切です。臨月が近づいたら、無理のないペースで、少しずつそろえてください。出産直前の過ごし方は臨月の過ごし方で確認できます。妊娠期の体調管理の情報源としては女性の健康推進室 ヘルスケアラボも役立ちます。

出産準備で迷いや不安が出てきたときは、一人で抱え込まないでください。ヒロクリニックNIPTでは、妊娠中の気がかりをLINEで気軽に相談できます。準備の進め方に迷ったら、まず声に出してみてください。

よくある質問

ベビーベッドについて、出産準備中の妊婦さんからよく寄せられる疑問をまとめました。参考にしてください。

Q. ベビーベッドは必ず必要ですか?

いいえ、すべての家庭に必須ではありません。フローリング中心の住まいや、上の子・ペットがいる家庭では役立ちやすい一方、和室で布団を敷く生活や、しっかり添い寝したい家庭ではベビー布団で対応できます。住環境と寝かせ方の希望に合わせて選んでください。

Q. 標準サイズとミニサイズはどちらがよいですか?

置き場所と使いたい期間で決めてください。ゆったり長く使いたいなら標準サイズ、部屋の広さが限られるならミニサイズが扱いやすいです。設置スペースは、柵の開閉やおむつ替えの余白も含めて考えると失敗が減ります。

Q. 安全性はどこを見て選べばよいですか?

SGマーク・PSCマーク・JISなどの製品安全の目安を確認してください。あわせて、柵のすき間の広さ、本体のぐらつき、ネジの固定を確かめます。使うときは、あおむけ寝・かたい敷布団・マットレスと枠のすき間対策を守ってください。

Q. おさがりや中古品を使っても大丈夫ですか?

費用を抑えられる良い選び方ですが、確認は欠かせません。安全基準が古い製品や、柵・ネジのゆるみ、塗装のはがれ、破損がないかをていねいに点検してください。見た目がきれいでも、金具とすき間だけは必ず確かめてください。

Q. 購入とレンタルはどちらがよいですか?

使う期間の見込みで選んでください。長く使う予定や、上の子にも使い回したいなら購入が向きます。使う時期が短くなりそう、置き場所や処分に困りそうという場合は、返却で片づく短期のレンタルが便利です。人気モデルは予約が埋まりやすいため、早めに動いてください。

Q. ベビーベッドはいつまで使えますか?

使う期間は家庭ごとに差があり、生後数か月で使わなくなることもあります。寝返りやつかまり立ちが始まると卒業する家庭が増えます。短期間になりそうならレンタルを候補に入れると、置き場所や処分の心配を減らせます。

著者・監修

岡 博史(おか ひろし)/医療法人社団福美会 ヒロクリニック統括院長・Labo Director(ラボディレクター)。慶應義塾大学医学部卒業後、日本と米国の医師国家試験に合格し、医学博士を取得。日本に約20人しかいないラボディレクター資格を保有。YouTube「ひろし先生の正しいエビデンス妊娠ch」などで、エビデンスにもとづく妊娠・出生前診断の情報を発信しています。

医師監修 監修日:2024年12月3日
岡 博史 (医師・医学博士/ヒロクリニック統括院長)

日本皮膚科学会 皮膚科専門医/日本医師会 産業医/東京衛生検査所 指導監督医

この記事は、 ヒロクリニックNIPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。

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